- 作者:メンタリストDaiGo
- 発売日: 2020/08/21
- メディア: 単行本
- 作者:メンタリストDaiGo
- 発売日: 2020/08/07
- メディア: Kindle版
家族が借りてきた本。昨年8月に出た本ですが、DaiGoさんは次々に新刊が出るので情報が追いつかず、知りませんでした。
マインドフルネスは関連書を何冊か読んだことがあり、興味があったので飛びつくように読みました。
想像したのとやや内容は違いましたが、ある意味DaiGoさんにしか書けない、情報ぎっしりの本です。
- ポイント1 失敗を楽しめるメンタルを作る
- ポイント2 一次的コントロールと二次的コントロールをうまく使い分ける
- ポイント3 始めやすい「歩行瞑想」
◆本の目次◆
第1章 今日から「無駄に悩まない」人になる
第2章 根拠なき自信をもって前を向く
第3章 思い込みをやめて、心をリセット
第4章 自分の弱みを生きる力に変えよう
第5章 人生を変えるマインドフルネス瞑想
こんな本です
マインドフルネスの基本について、最初に紹介してあります。
そのあとの1-4章は、心理学の本と思って読んだ方がいいような内容。
私が一番知りたかったこと、マインドフルネスに関することは5章に集約されていました。
4章までの内容も、有益な情報がいろいろあって付せんだらけにしてしまいましたが。
この記事では、マインドフルネス以外の面白いと感じたことも含めてご紹介します。
ポイント1 失敗を楽しめるメンタルを作る
「私にはない!」と痛感したのが「失敗を楽しむくらいの気持ちを持つ」ことでした。
挑戦力を高めるには、失敗しないようにするのではなく、失敗してもいいと思えるようになる、失敗を楽しめるメンタルを作ることが非常に重要(P64)
女性起業家サラ・ブレイクリーさんのエピソードが出てきます。
www.mashingup.jp
子どもの頃、父親から毎晩「今日はどんな失敗をしたんだい?」と聞かれたといいます。
失敗したことを話すと褒められた。なぜなら、「失敗はチャレンジした証」だから。
「失敗する=チャレンジする」という考え方を子どもの頃から身につけた彼女は、チャレンジを続けることができたそうです。
つねにチャレンジし続ける人になるには、失敗に慣れ、失敗から学ぶ必要があります。学ぶ必要はあるけれども、失敗で凹むのはやめましょう(P70)
「何もしないこと」が一番の失敗だそうですよ。
失敗は怖いこと、よくないことという思い込みをはずすだけでも、人生が変わりそう。
ポイント2 一次的コントロールと二次的コントロールをうまく使い分ける
もともとは社会心理学用語である「一次的コントロール」と「二次的コントロール」。
一次的コントロールとは、困ったことや嫌なことがあったときに、自分の努力によって環境を変えようとする
二次的コントロールとは…嫌なことや辛いことがあったときに、それを失くそうとするのではなく、自分のとらえ方を変えて適応(P113)
たとえば、面倒で嫌な仕事が来た場合。
- 一次的コントロールの人は環境を変えようとするので、嫌な仕事を持ってきた上司や会社、社会などと戦う。
- 二次的コントロールの人は、嫌だなと感じる自分の感覚を変えることができる。
という違いがあります。
つまり、努力や行動によって自分ではなく環境を変えようとするのが一次的コントロール、自分を変えて合わせようとするのが二次的コントロール(P114)
なのだそうです。
両方をうまく使い分けるのがベスト。
一次的コントロールによって自分の可能性にチャレンジしていくことは大切ですが、それは二次的コントロールがしっかりできていることが前提(P115)
がんばりすぎて挫折する人は、「一次的コントロール」だけでやろうとしているかも。
自分の受け止め方を変えることで無駄な努力やエネルギーの浪費をへらせそう。
「両方を組み合わせて使っていくのが大事」なのだそうです。
まさに、ニーバーの祈りですね。この本でも引用されています。
神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。
変えるべきものを変える勇気を、
そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えて下さい。
ポイント3 始めやすい「歩行瞑想」
こちらはやっと出てきた「マインドフルネス」らしい内容です。
歩行瞑想とは
歩きながら行う瞑想で、基本的には歩くことに全力で集中するというもの(P226)
やり方は次の通り。
- (右足から前に出すのであれば)右足が地面から離れる感覚に集中します。
- 右足が少しずつ前に出る感覚に集中します。
- 右足が地面に向かって下がる感覚に集中します。
- 左足も同様に行います。
(中略)
両足とも、この「地面から離れる・前に出る・下がる・地面につく」の四つの感覚に集中することが大事(P227)。
慣れるまでは、足の裏の感覚にしっかり集中しながらスローモーションで行います。
最初は5分間くらいから始めて、20分間くらいできるようになるのをめざしましょう。
もともとは道場やお寺の中でするものなので、家の中で大丈夫。
むしろ、慣れるまでは家の中でゆっくり取り組んだ方がよいとか。
理想的なのは「一歩前に出るのに10~15秒かける」なので、これを外でやると怪しい人になってしまいますよね。
外を歩く時には「右足が離れた、右足がついた、左足が離れた、左足がついた……」と簡略化すればいいそうです。
今まで何度か「歩行瞑想」に関する記述を読んできましたが、この本が一番わかりやすく、試してみようと思いました。
DaiGoさんによれば、座ってする一般的な瞑想よりも効果が高いと感じるそうです。
慣れれば外出のついでにできるのでハードルが低い上、歩くので体にもよさそう。
まとめ
DaiGoさんの著書が好きな人にはいい本です。
マインドフルネスの本を読んでみたけどピンと来ない、瞑想に抵抗があるという人にもよさそう。
宗教的な感じがまったくないので。
ただし、マインドフルネスを始めたい人が、1冊目に読むのはあまりおすすめしません。
実践方法はサラッと触れてあるだけだからです。
マインドフルネスの本としては☆3つですが、他の情報が面白かったので結果的に☆4つになりました。
「瞑想」にこだわらず、科学的にリラックスする方法と根拠がいろいろと紹介されているので、興味のある方は読んでみてください。
私のアクション:「メンタルクリアボタン」(下のメモ参照)を試す
■レベル:破
注意が他のものにそれないようにするのではなく、注意がそれても戻すことができるようになることが、瞑想の目的——メンタリストDaiGo『究極のマインドフルネス』歩行瞑想について、詳しく載っています。家の中でもできそう #読了 #本が好き #PHP研究所 pic.twitter.com/h0bBoZZvaG
— やすこ (@yasuko659) 2021年3月31日
次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら
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