毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

[読書日記]エフォートレス思考☆☆☆

力を抜いて結果を出すのは怠惰なことではなく、スマートな生き方

エッセンシャル思考は、「何を」やるかを教えてくれた。
エフォートレス思考は、「どのように」やるかを極める技術だ(P25)。


  • ポイント1 「どうすればもっと楽になる?」と考える
  • ポイント2 1分間で明確なゴールをイメージする
  • ポイント3 最低限必要なことだけ、やる



◆目次◆
Prologue エフォートレス思考とは
PART1 エフォートレスな精神
第1章 INVERT 頑張れば成果が出るとはかぎらない
第2章 ENJOY 「我慢」を「楽しい」に変える
第3章 RELEASE 頭の中の不要品を手放す
第4章 REST 「休み」で脳をリセットする
第5章 NOTICE 今、この瞬間にフォーカスする
PART2 エフォートレスな行動
第6章 DEFINE ゴールを明確にイメージする
第7章 START はじめの一歩を身軽に踏みだす
第8章 SIMPLIFY 手順を限界まで減らす
第9章 PROGRESS よい失敗を積み重ねる
第10章 PACE 早く着くために、ゆっくり進む
PART3 エフォートレスのしくみ化
第11章 LEARN 一生モノの知識を身につける
第12章 LIFT いちばんシンプルに伝える
第13章 AUTOMATE 勝手に回る「しくみ」をつくる
第14章 TRUST 不信のコストを削減する
第15章 PREVENT 問題が起こる前に解決する
Epilogue エフォートレス思考を生きる

ポイント1 「どうすればもっと楽になる?」と考える

本来、人の脳は「困難なことを避けて、簡単なことを好む」ようにできています。
何かがほしい時、人はもっとも苦労の少ないやり方でそれを得ようとするというのが自然。
これを、「最小努力の法則」というのだそうです。


自然の摂理なのだから、仕事だってそういう風に考えていいはず。
しかし、私たちは「頑張ることはよいことだ」という価値観を無意識レベルで刷り込まれている、と著者はいいます。


「頑張ってやり遂げよう」ではなく、「どうすればもっと楽になる?」と考えてみよう、というのがこの本の提案。


数学の天才カール・グスタフ・ヤコビは、難解な問題を最も簡単に解決するコツは
「いつでも逆から考える」
ことだ、と書いていたとか。


同じように、最初に思いついたやり方を、ひっくり返してみる。
複数の視点から見られることで、新たなやり方が見えてきます。

ポイント2 1分間で明確なゴールをイメージする

先延ばしぐせのある人(私含む)に朗報です。

先延ばしぐせのある人は、まず何をすべきかというゴールが明確に描けてないことが多い。最初の一歩を踏み出そうにも、どの方向に進んでいいかわからないのだ(P141)。

だそうですよ。


いかにリアリティのあるイメージを描くかがポイント。
本に例が出ているので、わかりやすいです。

あいまいなゴール→明確なイメージ ※一部抜粋(P140)
例1)痩せたい→体重計を見下ろし、60kgという数字を見ている自分
例2)古典を読みたい→電子書籍リーダーで『戦争と平和』に既読マークがついている

1分間だけ目を閉じて、作業が終了した時のイメージを思い浮かべる。
心にゴールを思い描くだけで、進むべき道は驚くほどクリアになる。

やるべきことが明確になれば、集中力が格段に上がる。意欲とエネルギーが湧いてくる(P140)


今までいろんな本で「ゴールを具体的にイメージする」というのは読んできましたが、ここまで細かくリアルにイメージするというのは、この本でやっと理解できました。


また、「ゴールを描くことは、始めるためにも有効」なのだそうです。
なかなか始められない、エンジンがかからないという人も多いと思いますが、そんな時にもぜひ試してみてください。

ゴールに到達するために必要な作業を、すでに始めている自分をイメージするといいようです。

ポイント3 最低限必要なことだけ、やる

個人的に一番刺さったのがこれ。
こちらは、完璧主義者向けのポイントです。


著者よりも少ない時間しか勉強しないのに、いつも著者よりいい成績を取っていた友人。
その理由は

先生が何かをやれと言ったら、言われたことだけをやる。それだけだ(P161)

「無駄なことをしない」のはとても大切。


――この章を読んで、思い出したのは、資格試験のために勉強する時の、私と家族の違いでした。
私は、どんな勉強であろうと、全問正解を目指します。
ところが、家族が一番にすることは「合格ラインの点数を調べる」でした。


資格試験の場合、合格ラインギリギリであろうと、満点であろうと、得られる結果は同じ。
ここでの満点狙いは、ただの無駄でしかありませんよね。

おそらく、著者と私は似たタイプだったのだと思います。


現在の著者のルールはこちら。

Xを頼まれた場合、Yをする必要はない(P161)
不要なステップは、単に不要なのだ。
(中略)
……価値のない余計なものをつけ加えるよりも、完成させる方がはるかにいい(P160)。


私に完成力がないのは、実はこれだったのかも、と気づきました…。

必要以上の努力が、重要な成果につながることはほとんどない。
頑張りすぎて挫折するより、最低限やるべき事を終わらせよう(P163)

無駄な努力は、誰のためにもなりません!
見当違いな方向に、自分のエネルギーを浪費しないようにしましょうね、完璧主義傾向のあるみなさん。

感想

個人的には前著『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』ほどの衝撃、新しさは感じませんでしたが、「楽して結果を出す」という本を初めて読むならおすすめです。
例もたくさんあり、わかりやすくて読みやすい。

著者は「求められた以上に応えたいと思い、失敗する」タイプ。
たとえば、社内の簡単な報告(ちょっとした箇条書きメモで充分)に、表紙もつけて美麗な報告書を作ってしまうような。

同じタイプの人(私も含む)にはポイント3以外にも現状打破のヒントがたくさんあります。ぜひ読んでみてください。

こんな人にオススメ

■レベル:守 
がんばりすぎて燃え尽きそうな人
求められる以上のことをやろうとして、自分の首を絞めている人


【参考】出版社サイト
kanki-pub.co.jp


私のアクション:「ひとつ不満を言ったら、ひとつ感謝することを見つける」を習慣化


次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら
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