【お断り】個人的にまとめたメモです。個人の感想と本の内容は区別できるようにしていますが、著者の意図から離れていることもあるかもしれません。ご了承ください
■小説の読者は何をすればいいか?「なんでこれを書いた・あるいは書かなかったのか?」に気をつけて、察する——ことができるのがいい小説読者の条件だ151
■「作者の意図」と「表現があらわすメタファー」は必ずしも一致しなくてもいい36
小説を読む時は、ただストーリーを追いかけるんじゃなくて、「この重要そうなモチーフって、結局、何?」という問いを考えてみると面白くなる112
それがメタファーを考えることでもある
例)三島由紀夫『金閣寺』は何を表しているのか??→アイドルに置き換えてみるとしっくり
■「思想があるという前提を踏まえて」小説を読む92
その前提を持って読めば、「ただストーリーを追いかけて、『へえ、それで?』と首をかしげて終わる」体験をかなり避けられる
■「町の風景」から始まって、なかなか人物が出てこないのは「海外古典小説あるある」94
「いつもの語りが始まるのか、ていうかこれ面白いのかいったい」と考えるから小説はわからなくなる
映画だったら、最初の数分、町の風景をただ映すだけの長回しでも「ふーん」と思って見ちゃう。それと同じ!
■文学的な書き方が「細かさ」にあるとすれば、文学的読み方とは「細かさを楽しむこと」130
文学的な面白さは、わかりやすく書かないところにある。
■小説は、一人称で語っている限り、「実際にその場で起こっていること」なのか「一人称の主が語ってはいるものの、実際その場では起こっていないこと」なのか、わからない194
つまり、小説の語り手は、いくらでもあなたをだませる