毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

手放すことも必要だ

今日は家族と、友人に紹介してもらった店で食事をしてきた。とてもいい店を教えてもらえて、友人に感謝した。というのも、この2年ほどは行きつけのお店に関してずっと悩んでいたからだ。

私にはもう10年くらい通っているビストロがあった。当時の会社の人と偶然入ったところで、それから気に入ってずっと年に数回は行き、友人を連れて行ったり教えたりしてそのたびに喜ばれていた。本当にいい店だったので。
ところが、2年ほど前から気になるところが出てきたのだ。

それは、スタッフのサービス。スタッフはこういうタイプの店にはめずらしく比較的入れ替わりが多い。その中の1人があまりこういう仕事に向いていないんじゃないの、と失礼ながら思ってしまうタイプの人で、はっきり迷惑をかけられたこともある。その時にもう行くのをやめようかな、とも思ったのだが、今まで通って愛着もあるし、そのうちそのスタッフも慣れるかもしれない、と様子を見ることにした。
思い切ってオーナーにも思っていることを話し、改善しますという回答も頂いた。

しかし、残念ながらそのスタッフは(私の目から見ると)あまり成長もなく、なぜかずっとその店で働き続けていた。いつかは入れ替わるかも、という期待は店に行くたびにもろくも崩れ去った。それを2年ほど繰り返して、先月学校のクラスメイトと合格祝いのランチに行った時に突然ぷっつりと我慢の糸が切れた。その時はそのスタッフに特別問題があったわけではないのだが、「あーあ」と思った。

それを古い友人にこぼしていたら、今日の店を教えてくれたのだ。「1回しか行ったことないけど、いい店だったから」と。正直言って長年通った店より少々高い。だが、きちんとしたサービスを受けられて安心して食事ができるというのはこんなに幸せなことなのか、としみじみ思った。そこまでストレスを感じていたとは自分でも気づいていなかった。
それで、その場でクリスマスディナーの予約を入れさせてもらった。10年以上、ほぼ毎年前の店に行っていたのだが、もういいだろうと思った。


何かを手放さなければ新しいものは入ってこない。よく聞く言葉だし、当たり前だと思うが、先に手放すのは恐怖を感じたりしてむずかしいものだ。今回は思い切って手放す決心ができたから新しい出会いがあったのだと思う。
もっと言えば、2年前に嫌な思いをした時に手放せていればこんなにずっともやもやし続けなくてよかったのだが。いい教訓になった。感覚的に「もういいかな」と思った時は、私の場合理屈が出てくる前に行動した方がいいようだ。

■10日間メンタルチャレンジ:5日目
午前中、ある店に買い物に行った。オープンしたてでとても混んでいて、レジに並ぶだけでかなりの時間がかかった。しかし、前もって店員に確認したにもかかわらず、そのレジでは処理できなかったらしく別のカウンターに行くように言われた。で、指示された開いていないカウンターで何とか用件を伝え、さんざん待たされてから理不尽なことを言われたので、自分にキレる許可を出した。感情にまかせて暴走するのではなく、自分に必要な処理をスムーズにやってもらうためならキレてよし。

たまたま今読んでいる本にそういうことを勧めている一節があったことも影響したと思う。今まで「ゴネ得」みたいなことは嫌っていたし、一度キレると手がつけられなくなるような気がしてそれも怖かったのだが、この数日でかなり自分をコントロールできる手応えも感じていたので試してみることに。

ちょっと声を大きくして抗議口調になったら向こうはあっさり折れた。びっくりするくらい簡単だった。それで私はにっこりしてカウンターを後にした。こういう時に怒った顔のままなら自分がコントロールできていないと思ったのだが、まるで「キレる演技」をしただけのようにすぐ切り替わった。
今までならキレた後はまた嫌な気持ちを引きずるのだが、こちらも5分で切り換えられた。自分で自分がコントロールできるようになれたら素晴らしいと思うが、ますます期待が持てそう。
参考文献:アンソニー・ロビンズ著「人生を変えた贈り物」