毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

1日のスタートをマイナスから始めない☆☆☆

4479781358英国式15分家事術―少ない手間でスッキリきれいに暮らす方法
佐藤 よし子
大和書房 2005-08
価格 ¥ 1,470

by G-Tools
神戸でフィニッシングスクールを主宰している佐藤よし子さんの本。以前、NHKで紅茶の番組の講師をされていたのを見たことがあり、「上品でお金持ちのマダム」というイメージだったので英国式?15分?と不思議に思いながら手に取った。

しかし、意外や意外これが役に立つ本だった。
著者は貿易商の家に生まれ、父の友人であるイギリス人女性の勧めで家政学を学びに18歳でイギリスへ留学。それは花嫁学校*1というよりは、家庭の運営全般に関わるさまざまなことを、勉強と実習で学べる学校だったそうだ。なので、非常に実用的なやり方が身についたのだとか。この本は、著者がその時に学んだことをベースに、いかに手間や時間をかけずにきれいに気持ちよく暮らすか、その考え方とノウハウを教えてくれる。
一番心に残ったのは、留学先の先生の言葉。

「1日たった15分よ。それをくり返せば、家の中はきちんとして気持ちよく過ごせるのよ、ヨシコ」
そう教えてくれた先生の言葉が忘れられません。

すべてを完璧にしようとしなくてもよい、手の抜きどころも含めて15分できれいに見せるポイントを教えてくれるのでとても実践的な本だと思う。これなら自分にもできそう、と前向きな気持ちになれる。
スクールでハウスキーピングを教える立場の著者が実は片付けが苦手だったり、ぞうきんを絞るのが嫌で化学ぞうきんを使っているエピソードなども書かれているので、読む方も気が楽になる。

家事は家の広さや家族構成にかかわらず必ず発生するもの。この方法が身につけば、仕事の段取りも上達しそうだ。女性に限らず、男性も読んでみる価値があると思う。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

苦手なことから先にする

まず苦手なこと、嫌いなことから先に済ませてしまいましょう。学生時代の試験勉強と同じ。
15分でできることの中から、今日はどれをするかを選ぶ。その中で億劫なものからまず取りかかる。嫌いなことをまず終えたら気持ちが楽になり、連続して次の家事に気楽に取りかかれる。

クローゼットの収納は80%にする

どこに何があるか誰にでもわかりやすく、使う時に出し入れしやすいことが収納の極意。ハンガーにきれいに洋服をつり下げても、ぎっしり入りすぎていたら、ほしい服を探すのもひと苦労。
不自由な思いを断ち切るには、クローゼットの洋服をいつも80%にとどめ、20%のゆとりを確保することが一番。ひと目で何があるかわかること、出し入れしやすいことが鉄則。

ひと部屋にひとつ、「とりあえず箱」を設置する

その日のうちに読んだり、処理できない大事なものを入れておけるよう、とりあえずの箱やかごを用意しておくと便利。
とりあえず入れておけば、探しものの手間が省けるだけでなく、あちこちにモノが散らからずに済んで、掃除も楽。
とりあえずの場所なので、部屋には出さず、扉の中に指定席を設けておくとよい。

仕上がりのイメージを持つ

インテリア、整理整頓、部屋の掃除、料理、さまざまな場面で、まず仕上がりのイメージを描き、それに向けて行動できるようになれば、それに要する時間も計算できるようになる。
時間が読めるということは、その日のスケジュールに合わせて、今日はこれだけの時間があるからこれだけできる、という計画が立てられる。

できることはその場で解決、が一番ラク

毎日暮らしているということは、あらゆるモノが散らかり、汚れるということ。
私は、気づいたところは、とにかく、すぐに、きれいにすることを固く決心している。たまると大変になることがわかっているからこそ、ためると面倒くさくなる自分の性格がわかっているからこそ、簡単にきれいになるうちに手を打ってしまうわけだ。
家事が苦手な人の多くは、どうしても後回しにしてため込むため、いざ取りかかる時に非常に手間がかかるようになってしまう。

あらかじめ時間とできあがりの目安を区切ると作業はスムーズ。
たとえば、今日は30分だけ時間があるから、こことあそこの2つならできるという風に計画が立てられる。
さらに「ちょこっと家事」も。5分だけでも時間がある時に私がすることは、夕食の下ごしらえ、すべての部屋をさっと見回して、見た目がきれいになるように整理整頓すること。
後回しにすればするほど、あとで時間もかかり、大仕事になる。

15分という時間感覚を体で覚える

15分といっても、もちろんぴったり15分で終わらせる必要はありません。だらだらしないで、時間を有効に使うために、まずは15分をだいたいの目安とする。その感覚に慣れるまで、最初は時計を見ながら時間の感覚をつかむ、あるいはキッチンタイマーを利用してみるとよい。

小さな双子のお子さんを抱え、毎日パートに出かけているある若いお母さんは、毎朝掃除機に5分、ぞうきんがけに5分、洗濯物干しに10分のタイマーをかけて、家事を次々にこなしている。最初は2LDKの部屋を掃除するのに30分はかかっていたのに、時間がなくて、とにかく急いで掃除しているうちに、いつの間にか「5分でできるやり方」が見えてきたとか。
ふだんはとにかく見えるところだけをきれいにすることにして、日によって重点のかけ方を変えたのが、その突破口になったそうだ。

朝の時間の使い方で1日が決まる

まずは洗顔をし、薄化粧することが1日はスタート。家族を送り出してからシャワーを浴び、その後きちんとメイクするため、朝は眉とマスカラだけの簡単メイクだが、寝ぼけた顔がシャキッとすると、心までピリッと引き締まり、1日がんばろうという充実した気持ちが満ちてくる。
夜寝る前に、次に日にすることをイメージしておくと、朝起きた時にムダなく動ける。

1日のスタートををマイナスから始めない

寝る前にいつも次の4つをチェックしている。

  1. リビングに散らかったモノを片付ける
  2. ソファのクッションを並べ替える
  3. ダイニングのテーブルの上を整理整頓
  4. 台所のガスコンロ、流し、カウンターをチェック


毎晩寝る前に、

  1. リビングのテーブルや床に散らかった新聞や手紙、本を指定席へ。
  2. クシャクシャになったソファのクッションをきれいに並べ直して、どこから見ても美しい状態にリビングを整える。
  3. ダイニングのテーブルは、今から朝食が並んでもおかしくないくらいに、すっきりときれいに。
  4. ガスコンロには何もおいていない状態に、ゴミはゴミ箱へ、洗い物は食洗機へ入れてあるので流しもきれい。カウンターもきれいなことを確認。


朝起きた時に、リビングやダイニングがきれいな状態で出迎えてくれる気分は格別。同じ手間をかけるなら、きれいな状態が長い方がいいと思いませんか?
これが、どこも散らかった状態だったら、1日の家事をマイナス(つまり昨日の後始末)からやり始めなくてはなりません。明日できることは明日に回すのもひとつの考え方。でも、できることを前の日に済ませて、きれいで気持ちのいい時間を長く楽しむのもひとつの方法。
寝る前の15分で1日のスタートが気持ちよく迎えられ、リビングの掃除もラクになるのなら、私は迷わず後者を選びます。

「小さな達成感」を積み重ねる

家をきれいにしておくことへの苦手意識をなくすための一番の近道は、お気に入りのコーナーを“ひとつだけ”作ること。
モノがあふれ、雑然としている部屋を一度にきれいにしようとするのは、並大抵の作業ではない。
「今月はリビングを徹底的に整理しよう」と決めたとする。

  • 1日目はソファまわりに掃除機をかける
  • 2日目は飾り棚の整理とから拭き
  • 3日目は床に散らかったものの処理
  • 4日目ははカーテンに掃除機をかける

というように、目に見えるところから、少しずつきれいにしていくのが、無理のないやり方。

毎日15分という短い片付けの時間と、週ごと、月ごとの家の手入れを組み合わせることが、効率のよい整理、整頓、掃除の進め方だ。

たとえば、週に1回バージョンは

  • 玄関の掃除
  • 寝室の掃除機をかける
  • 棚の上を拭き、飾り物、写真立てなどのほこりを拭く
  • 冷蔵庫のチェック
  • 食品庫のチェック
  • 食器棚のチェック

など。

一方、ひと月に一度でいいところは

  • 窓ガラスを拭くこと
  • ベランダをはくこと
  • 冷凍庫の中をチェックして拭くこと
  • 家電の掃除
  • カーテンの洗濯
  • トイレの大掃除
  • 浴室の大掃除

このようにルーティンを自分なりに決め、できれば表にしておくとよい。
この約束事を自分なりに決めておくことが、手抜きの家事と思わせない手抜き法。そのためにも、今気になる箇所のチェックリストを常に頭の中で作っておくこと。
1日15分の家事でも、小さな積み重ねで、リビングは1ヶ月後に驚くほどの変貌を遂げているはず。
達成感が何よりも大事。その喜びがバネになって、次の日も「さあ、やるぞ!」という気力が沸いてくる。

*1:正確には「フィニッシングスクール講師を養成する学校」だったそうです