毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

見る前に跳ぶためのコツ☆☆

著者はゲームソフト会社、証券会社を経て、現在は家業(繊維工業)を継いでいるTシャツメーカーの3代目だ。
この本を出版したきっかけは仕事のかたわら、明治大学で講師を勤めたことだったそうだ。課題を出しても、やるべきことはわかっているのになぜか「すぐできない」学生が多いことに、著者はショックを受けた。

20代の若者に今必要なのは、起業の方法論などよりも、引っ込み思案の弱い自分を超える「すぐやる技術」だと痛感したという。
そこで、「見る前に跳べる人」になるための「心構え」や「考え方」についてまとめたのがこの本だ。


かつては自分も「すぐできない」人だった著者が、さまざまな経験から至ったすぐ動くための視点を教えてくれ、さらに「すぐできる」人になるための練習課題までついている。4つのパートに分かれているが、人によって弱いポイントは違うので、まずは特に苦手と感じているところから課題をやってみるといいと思う。ひとつひとつは小さなことだが、それを繰り返すことで少しずつ「すぐできる」人になれる。

個人的には、「何もしないリスク」についてとても具体的に説明してあったので、動かないと損だ、と実感できたことが大きかった。また、失敗に対する恐怖にどう対処すればいいのか、たくさんヒントをもらえた。

わかっているけど動けない人、動くのが怖い人にはお勧めです。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

大物に好かれる7つのルール(P52)

1.TRUTH ありのままの自分を表現する。
2.PROPOSAL 大物の希望と自分の強みが活かせる提案を用意しておく。
3.MESSAGE ブログなどで大物のメッセージに注目する。
4.DREAM 自分の将来の夢、理念を熱く語る。
5.REPORT 相談したことの途中経過を報告する。
6.SYMPATHY 大物のやりたいことに心から共感する。
7.THANKS お礼ブログを書き、お礼状を出す。

「確率変数」はゲームと同じ(P98)

「試せば試すほど、即ち失敗すればするほど成功率が上がる」「経験を重ねた人ほど、人脈やツールを駆使した人ほど成功率が上がる」という、誰もが納得しうる経験則です。

経営の神様・松下幸之助翁の座右の銘は「大忍」(P98)

「成功のコツは成功するまで失敗を重ねること」と後進に説いたそうです。これは、成功確率が高まる前に、何度かの失敗であきらめてしまう人が多いことを戒めたものでしょう。

自分を最良の状態にする3つの基本(P136)

1.調身
肩に力が入っていたり、背筋が曲がっていたりしては、本来の力を発揮できません。背伸びをしてから、すっと脱力。全身に力を入れてから、すっと脱力。
こうした「すぐ自然体になる」トレーニングは、なれれば決して難しくありません。
2.調息
多くのリラクゼーション法は、深く息を吐き出して、ゆっくり呼吸を繰り返すことを勧めています。呼吸がゆったりとしてくれば、自然体となった体も、さらににリラックスして、胸のドキドキも収まるでしょう。
3.調心
身体と呼吸が整ったら、半ば、心も落ち着いてきているでしょう。
調心の方法は、リラクゼーションの流儀によってさまざまです。呼吸を整える。絵や点を見つめる。音に耳を傾ける。声を出す。何かの動作に集中する。
人それぞれ好みがありますので、自由に選んでいただければよいのですが、いつでもどこでもできる方法がお薦めです。