毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「億万長者」の考え方を知る☆☆☆

お金が“いやでも貯まる”5つの「生活習慣」』が衝撃的だったので、同じ著者の本を読んでみたくなった。『となりの億万長者』が一番有名だが、地元の図書館にはなかったのでこの本を借りた。
億万長者の考え方がジャンル別にまとめてあり、その違いがくわしくわかる。


最初に人間的な資質が出てくる。とても当たり前のことばかりだ。

誠実――誰に対しても正直であること。
自己鍛錬――自分で自分をコントロールすること。
社会性――人とうまくやっていくこと。
配偶者の支えがあること。
勤勉――普通の人より一生懸命に働くこと(P18)。

さらに、仕事の選び方、学生時代の過ごし方や伴侶の選び方まで。
結婚相手をどう選ぶかは、明らかに非ミリオネアと違うようだ。容姿は条件のかなり後の方に来るし、一生一緒にいられるかどうかをよく考えるらしい。億万長者には離婚する人が極端に少ないというデータからもよくわかる。
それを聞いて、以前読んで著者のセミナーにも行った『マリッジ・プレミアム』を思い出した。幸せな結婚生活を送ることで、プレミアム(特典)がついてくる、というものだ。億万長者はそのプレミアムを活かしている人が多いのだろう。

読み進むうちに思ったのは、これはできれば若いうちに知って実行した方がいい、ということだ。「どんな学生時代を送ればいいか」を今読んでも後悔するだけなので。
ひとつ、多くの人を勇気づけるデータは、億万長者は「総じて学校の成績はあまりよくなかった」という事実。勉強ばかりしている人たちは実は彼らの部下になっているケースが多いのだ。もちろん、弁護士や医者など一部にはいるが、こういう職業の人たちはたくさん稼ぐが散財してしまう方が多くなるので、割合で言うと低い。


ただ、『お金が“いやでも貯まる”5つの「生活習慣」』に比べると当たり前のことが多く、残念ながらそれほどインパクトは感じなかった。『お金が“いやでも貯まる”5つの「生活習慣」』では高級住宅地に住むな、と書いているのにこの本では高級住宅地に住む人が圧倒的多数*1だったり、矛盾があるのも少し気になった。


考え方を知れば少しでも億万長者に近づけそうだ。もう社会人歴が長い、という人にもそれぞれヒントがある本*2。将来が不安、と思う方は一読の価値ありです。
私のアクション:月に1回、効率化を考える質問を自分にする
関連記事
読書日記:『お金が“いやでも貯まる”5つの「生活」習慣 』
読書日記:『マリッジ・プレミアム』


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

億万長者は「誹謗中傷には耳を貸さない」(P63)

…大多数の億万長者は、自分に対する批判には耳を貸さないようにしているし、他人に酷評されたり、うまくいくはずがないと言われても決心が揺らぐことはない。「誹謗中傷には耳を貸さない」という態度は、経済的に成功を収めることと密接なつながりがあるのだ。

ある億万長者の父の教え(P68)

「絶対に嘘をついちゃいかん。ひとつでもだめだ。ひとつ嘘をつけば、そのひとつの嘘がばれないようにするために、結局は15もの嘘をつくことになるからな」

億万長者は、自分を律する強い精神力を持っている(P82)

いったん仕事にかかると、彼らは優先順位を決めて仕事のスケジュールや作業内容を決定する。自分自身の生活を充分管理するだけの精神力があることが、いちいち人から指図されなくては生きていけない他の多くの人たちに差をつけていく。

人生は短距離レースではない――典型的なマラソンなのだ(P99)

レッテルは貼られてはすぐに消えてゆく。不名誉なレッテルを貼られようとも、必ず成功できると信じていれば、たいていの人生マラソンに勝つことができる。これはほとんどの億万長者たちが共有している経験なのだ。

ことわざ「勉強ばかりしている子供は馬鹿になる」は真実をついている?(P101)

富を築こうと思ったら、多種多様の技術や能力を身につけるのがベストで、よく勉強し、働き、人との関わりを楽しむことが大切なのだ。

億万長者を目指す人たちが、リスクをいとわない理由(P133)

金銭的リスクは、経済的自立を果たすために避けて通れないものである(以下略)。また、経済的に自立する利点の方が、リスクよりもはるかに大きいと信じているからでもある。

資産を築くのは「頭脳ゲーム」(P134)

今日、経済的に自立していない人がこれほどまでに多いわけは、彼らが数多くの否定的な障害物を頭の中に置いてしまうことにある。…億万長者はしばしば、経済的に自立する利点を自分に言い聞かせている。リスクを冒さずに財をなすのは難しい、と絶えず自分を納得させるのだ。

勇気とは、恐怖を覚えずにはいられない事態に対して前向きな行動をとることである(P142)

最大で最悪のリスク、真に危険なリスクは(P144)

他人に自分の人生のコントロールを許してしまうことだ。

仕事に打ち込めば打ち込むほど、運もよくなるものです!(P146)

よい助言者を持ち、その言葉に耳を傾ける(P157)

・有能な投資アドバイザー、とくに公認会計士や税務専門の弁護士に助言を求める必要などない、というプライドは絶対に捨てる。
・独断で投資して得られる目先の短期的利益よりも、一流の公認会計士や弁護士を雇って得られる長期的な利益にもっと敏感になる。
・他人の能力を見極める自信がないのなら、そういう力のあるアドバイザーを雇う。

デイヴィッド・シュワルツ教授のことば(P167)

「なあ、トム、人間は前向きにも後ろ向きにも考えることができる。でも、一度に考えられるのは、どちらか一方だけ…どっちを選ぶかは、当人しだいだ。君は前向きな人間と後ろ向きな人間のどちらになりたい?

成功を願う人々へのアドバイス(P168)

・成功だけを考え、失敗は絶対考えない。
・自分を強く信頼する心を養う。
・大きく考える。

マイナスとプラスを検討する(P172)

リスク挑戦者…は新規事業案のプラス面を紙の片面に、マイナス面を反対側にすべて書き出す。そして、マイナス側のリストをじっくり検討してから、プラス材料でマイナス材料をひとつずつ潰し、不安を消していく。いかにリスク挑戦者といえども、プラス材料がマイナス材料を上回る場合にしか、行動は起こさない。

「職業を選んだ理由」ミリオネア81%の回答(P186)

私の選んだ仕事は、自分の能力や資質を最大限に活かせるのです。

ニッチを探す(P191)

彼らが経済的成功を収めたのは、その何十万もの事業の中から、近くに競争相手がほとんどいない専門的な分野を選んだ結果なのである。

高い生産性を発揮する条件(P201)

・毎日が楽しく、やりがいに満ちている。
・自分の能力と資質をフルに活かせる。
・誇りを持てる。
・いつか経済的独立を確立できると確信できる。

夫婦が生産的かつ長続きする関係に必要な5つの資質(P228)

・正直
・責任感がある
・情愛豊か
・有能
・協力的

億万長者がクーポンを使う理由(P251)

大人が一生の間に使う生活費を現在のドルで計算すると、40万ドルから60万ドルになる。このうち5%だけ、つまり2万ドルから3万ドルを節約してその金をトップランク株式投資信託に回せば、過去数年間の利益率からすると、50万ドル以上の収益が得られるのである。

億万長者やミリオネア予備軍は「最初のコスト」はあまり気にしない(P256)

むしろ製品の耐用年数の間にかかる維持費にこだわる。

生産性を高めるための質問(P260)

※毎月自分に聞いてみる
・いろいろな仕事を自分がするのにかかる時間を一生に換算すると、それぞれどのくらいになるか?
・そのそれぞれの時間配分を減らす方法はあるか?
・いつも習慣的にやっている作業の時間の、もっと有効な使い道は他にないだろうか?
・何か一生の間利益をもたらしてくれるような仕事に就くことはできないだろうか?

ショッピングの注意点(P270)

買おうとする製品の「寿命を加味したコスト」を考えてから購入する。

億万長者が実践している教え(P271)

「物をむだにするな、新品を欲しがるな」

経済的成功の鍵は(P342)

自分で時間をやりくりできる職業に就けるかどうか。

*1:これは値上がりを考えた投資でもあるそうです

*2:自分を活かせる仕事が見つかるまでに17年、9回の転職をした億万長者も登場します!