■願いごと手帖
「あな吉手帳術」ほど登場する機会はないものの、「願いごと手帖」もマイペースで続けております。「あな吉手帳」との棲み分けもだんだん落ち着いてきた。
分け方はシンプルで、頭でプロセスが簡単に描けるものは付せんに書いて手帳に貼り、思い描けないものは願いごと手帖に書いている。
つまり、段取りを踏めば実現できることは手帳に書いて計画すればいいし、「どうやったら叶うんだろうな?」と思うような、すぐにはイメージしにくいものは願いごと手帖にとりあえず書いておく。あとでチャンクダウンして付せんに書けるかもしれないが、まずは願いごと手帖に書いて自分の意識をそっちに向けることが大切だ。
だんだんこの“願いごと手帖に書く”に慣れてくると、不思議なことが起きてくる。
「書かなくても叶う」場合があるのだ。まだどんな状況の時にそうなるのかははっきりしないが、おそらくいくつかの条件が揃うとそうなりやすいのではないだろうか。
先週末、東京で起きた珍事件もそのひとつ。
夜の用事のため、先にホテルにチェックインした。ホテルと目的地は電車でひと駅の距離。地図を見ると大きな通りをまっすぐ行けばたどり着けそうだ。意外に簡単なので、歩いて行くことにした。
ところが、行けども行けども目的地の建物は見えてこない。一生懸命歩いていると、なぜか東大赤門前が。さすがに「これはおかしい」と思って道路そばに出ている地図を見ると、まったく違う方角に来ていた。慌てて戻ったので何とか間に合ったが、疑問が残った。
「大きな道をまっすぐ行けばいいはずなのに、なぜ道を間違える?」
実は地図を見た時、東大があるのが目にとまった。「へぇ、案外近いんだ、赤門見たいな」と一瞬思った*1。でも、時間に余裕がないのですぐあきらめたはずだった。
たぶん、その“一瞬思った”ことが実現したんだろう。
くわしいことはよくわからないが、ノートに書いて願いごとが叶うようになると、潜在意識が叶え方のコツを覚えるとか、そういう状態に慣れてくるんじゃないだろうか。
あとで改めて地図を見たら、「この道のどこがまっすぐなんだ!」という複雑さだった。
“願えば叶う”のは楽しいが、精度が上がるとふだんから何を考えるか注意が必要になる*2。願いごと手帖は、実は「潜在意識トレーニングエクササイズ」なのかも。
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※詳しく知りたい方はももせいづみ著『「願いごと手帖」のつくり方』をご覧ください。