くわしくはこの本を読んでください、とあったので借りてみた。私がウィリアム・レーネンさんを知ったのがよしもとばななさん*1だったので、ちょうどいいや、と思って。ふたりがどんなことを書いているのか興味があったからだ。
読んでみると、前半がよしもとさんとレーネンさんの対談、後半がレーネンさんが書かれたものだった。対談は、後半の部分をよしもとさんが読まれてから行われたものだという。
タイトルからしてスピリチュアルで、前半の対談は編集部の人も途中から参加してどんどん濃い方向に行く。ここで書いておいた方がいいのは、当時からあった(出版されたのは2009年)「2012年地球滅亡説」をレーネンさんが明確に否定していることくらいだろうか。
こういう内容に慣れていない人にとっては、目を白黒させるような本かもしれない。
ただ、これからどんどん生きにくくなると予想される世の中で、どんな風に生きればいいのかというヒントはたくさん得られた。
これからはデュアリティ(duality)の時代で、女性性と男性性の両方を活かして生きることが求められたり、右脳と左脳の両方を使うようになるなど、「バランス」がキーワードになるのだそうだ。
私自身はとても古い価値観の家に育ったので「男性も家事をして当たり前、女性も働いて当たり前」という感覚がなくて辛いこともあったが、“これからはそういう時代なのだ”と言われたことでとても楽になった。
また、どんな物事にもネガティブな面とポジティブな面があり、いかにポジティブにとらえていくか、ポジティブに活かしていくかが大切という言葉は心に響く。
「これからはすべてが自分の選択と責任」とあり、むずかしいようだがこれを意識しているのといないのとでは、ずいぶん人生が変わってくるだろうと感じた。自分の人生を自分で選択していないと、それは人からコントロールされるのを許すことになるのだそうだ。
他にも、これからの時代の夫婦のあり方や子供の育て方など、参考になることは多い。
個人的にはここ数年の悩みだった「ネガティブなエネルギーを受けない方法」を知ることができてとてもありがたかった*2。
「誰に何と言われようとも、サイキックの人に何を言われても、自分の感じたことを信じなさい」という著者の言葉は心強い。
いわゆるスピリチュアル系の本の中では、受け取りやすい内容の本だと思う。興味のある方はどうぞ。
私のアクション:客観的になるワークをする
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
※文末を「〜である、〜だ」に変えています。ご了承ください。もともとはとてもやさしい言葉で書かれています。
与えることは受け取ること(P73)
与えることの一部が受け取ることなのだ。誰かがあなたに「それはとてもきれいなお洋服ですね」と言ったら、あなたは「ありがとう」と言わなければいけない。その時に「この服、ひどいんだよね」と言う人は、相手がほめ言葉を与える権利を奪うことになる。私たちは与えることを学ぶために、まず受け取ることを学ばなければならない。
無条件の愛を学ぶ(P107)
無条件の愛とは、人が何をしていようとも、その人が必要とする経験をさせてあげること。たとえば、相手がネガティブなことをしている場合、ただ、自分はそれに巻き込まれない、参加をしないということ。
他人が選択することを邪魔してはいけないのだ。励ましを与えることはよいことだが、頼まれないのにアドバイスをしてはいけない。
自分を信頼するためには(P109)
意志決定をすること、自分とクリアに正直にコミュニケーションをし、感じることと感情を知ること、自分の行動に責任を持つこと、受けるサイキック的印象、感情的に印象を尊重し、周囲が何を言おうとも、その印象に従うこと。