以前、『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』を読んだ時、読書日記を書くために検索していたら、たまたまビジネスブックマラソン主宰の土井英司さんが、最も愛読した本として挙げられていると知った。それが載っていたのがこの本。
他にも、名だたる読書家の方々のインタビューが載っていたので、これは読まなければ、と思って借りてみた。
冒頭に「読書の達人」として登場するのは、
の5名(掲載順)。それぞれ、読書から何を学んだかや目的、読み方、さらに強く影響を受けた5冊も紹介されているので、それだけでも充分役に立つ。
そのあとは、本の選び方や読み方、書斎の作り方まで至れり尽くせりだ。
ただ、上の5名の内容がそのまま記事になったものもあるのでちょっと不思議な印象も受けた。以前出版された『仕事に活かす!本200%活用ブック』(2007年刊)の改訂版だそうなので、チェックがうまくいかなかったのかもしれない。
どちらかと言えば、「読まなきゃいけないんだけど続かない」という、読書が苦手な人向きだと思う。
すでに読んでいる人にとっては、再確認や自分の読み方のクセを知るのに使える本。
さらっと読めるので、読書に行き詰まっている人はどうぞ。
私のアクション:読む前に「今回の目的」をはっきりさせる
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読書日記:『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
マーキングする目的を明確にしておく(P13)
目的を明確にしておかないと、ついつい本をマーカーだらけにしてしまい、本当に重要な文章がわからなくなってしまう。
本選びで失敗しない方法(P33)※土井英司さん
一番シンプルな方法は、「タイトルと著者の整合性を見る」ということ。タイトルと著者のプロフィールをじっくり見比べて、そこに違和感があったらそれは読むべき本ではない。
(中略)
僕が著者のプロフィールを見ながらいつも考えるのは「この人の本質は何なのか」ということ。その人の凄み、本を書くべき理由を、きちんと納得できることが、よい本の条件。
今の自分が判断できることなんて、結局は今の延長でしかない(P35)
飛躍的に成長したいと思ったら、「自分が理解できない異物」を取り入れるしかない。
名著は誰でも読むもの(P35)
読んだだけでは差別化できない。
名著だと思う1冊に出会ったら、その本に書かれている「影響を受けた人・本」などの情報を徹底的に掘り出す。
その著者の智を「作った智」にまで遡る作業をすることで、付加価値のある情報を手に入れることができる。
「自分に届く言葉と他人に届く言葉は違う」(P42)※和田裕美さん
そのことを知り、そのために語彙を増やさなければならない。その有効な手段が読書。
1冊入れたら、1冊捨てる(P122)
1冊を新しく手に入れるために、「すでにある本を1冊手放してでも、手に入れたい本か?手に入れるなら、どの本と引き換えにするのか?」を判断することで、本を選ぶ目が非常にシビアになる。