毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「断捨離」して、本当の自分を生きよう☆☆☆☆

50歳からラクになる 人生の断捨離
やましたひでこ
祥伝社(2013/03/27)
¥ 1,404

何かの時に「あれ、こんな本も出ているんだ」と知って、こちらも図書館で予約した。辛抱強く順番を待ち、ようやく読めた。
意表を突く、いい本だった。


◆目次◆
はじめに――それは、一見、不要なモノを捨てていく行為だけど
1章 新たな自分と出会うために――50歳から始まる「本当の自分」
2章 モノが映し出す「自分の心」 ――なぜ「捨てない」ではなく「捨てられない」 なのか?
3章 なぜ、「いい人」ほど溜め込んでしまうのか?――それは「知らず他人軸」かもしれない
4章 不安や思い込みから自由になる――「観念」を断捨離する
5章 人間関係がつらいと思ったら――「自分軸」を持とう
6章 断捨離で「自分人生」を手に入れる――何が起こっても大丈夫な自分に
おわりに――人生の変化のときに

はじめに断っておくと、“どのように断捨離するのか”というハウツーの部分は一切書かれていない。
そろそろ、自分の生き方について考えてみたくなる時期が50歳前後なのだそうだ。“断捨離を通して生き方を考える”のがこの本のテーマ。
今まで読んだ著者の本に「断捨離をすると人生が変わる、開ける」という言葉が何度も出てきたが、具体的にそれがどういうことなのかがわかる。

 

「老前整理」という言葉も時々見かけるようになったが、やましたさんはそこに「老いることはマイナス、ネガティブなこと」という負の観念を感じるのだそうだ。

断捨離はあくまで前向きにそれを行える。手放して、身軽になって年を重ねていける。それが大きな違いだ。

 人生の新たなステージに踏み出す前に、今のステージを精一杯満喫しよう。
 満喫したら、きっちりと始末して卒業しよう(P21)。

こういう気持ちで、軽やかに次のステージが迎えられる。

 

「断捨離って、ただモノを捨てるだけでしょ」と思っている方は多いと思う。
実は、モノと心は深くつながっているそうだ。モノを見れば、精神状態や、自分が自分をどう扱っているのかまでわかってしまうというから恐ろしい。

「捨てたいけど捨てられない」は間違い。実は、自分自身が捨てないことを選択している。断捨離は自分に「捨てる許可」を出すことだという。

 

また、「捨てられない原因」が過去のできごとにある場合も。
ある女性は“夫に「捨てたら?」と言われたとたんに捨てたくなくなる”という状態に悩んでいた。それが、断捨離を進めるうちに子どもの頃、姉に自分のものを勝手に捨てられた経験から、人から「捨てたら」と言われると意固地になって捨てられなかったことに気づいたそうだ。
原因がわかってからは、冷静に判断できるようになったのだとか。

こんな風に、「捨てられない」には多くの場合原因があり、ほとんど心と結びついている。

 

また、何を取っておくかで自分の未来が左右されることも起こり得る。

 そのモノを取っておくことで、「そのモノが必要な未来」を無意識のうちに選んでいるかもしれない(P127)

これは、著者が同居していたお姑さんが、お舅さんを見送ったあと、残された「ポータブルトイレ」を処分できず、何とかして残そうとしたことに対して書かれていた言葉。

「ポータブルトイレを取っておく」ということは、「ポータブルトイレを使う未来が自分にやってくる」という信念を持つということ。「自分が強く思っていると、実現しやすくなる」というのはスピリチュアル系の考え方では広く知られている。
そう考えていけば、「何を残すか」「何を捨てるか」というのは生き方の問題であり、自分の未来をどうしたいかに直結してくるのだ。

 

「断捨離」の本で繰り返し言われるのが「自分軸を持つ」こと。
この本では、「自分軸を持つ」ことと「自分勝手」の違いがわかりやすく説明してあった。

 自分のことしか考えず、他人のことは一切考えないというのは「自分勝手」。
 自分の感情を感知した上で、他人のことも考えられるのが「自分軸」(P176)

とはいえ、自分では「自分軸」と思っていても、周囲から見たら「自分勝手」に見えることは多そうだ。それでもそれを通す、という強さも、断捨離を進めるうちに身につくのかもしれない*1
モノを捨てるにしろ、残すにしろ、判断力、決断力がいる。それをくり返すうちに強い気持ちが持てそうだ。

 

「断捨離」の究極の目標はこれ。

「何が起きても大丈夫な自分」「どんなことにも対応できる自分」を培っていくのが断捨離なのです(P219)。


5章以降、特に最後の6章はとても深い。“思い込みや制限に気づいて外す”など、まるでセラピーのようだ。直感力(この本では「俯瞰力」と呼んでいます)も身につくし、自己肯定力まで高まるそうだ。
モノを捨てるだけでセルフエスティーム(=自己肯定力)が上がる?
前に読んだ『自分浄化レッスン 21日間実践プログラム』で、著者の矢尾こと葉さんが「間に合わせのものを処分して、本当に好きなものだけにしていく」ことを勧めていたのはこういうことか、と納得。

 

ここまでたどり着くにはきっと何年もかかるだろうが、改めて「断捨離」するモチベーションが湧いてきた。
単なるハウツーだけでは続かない、と感じる方はぜひ読んでみてください。50歳よりずっと若くても、きっと得るものがあるはず。
私のアクション:「自己肯定力」UPを意識して断捨離する
関連記事
読書日記:『見てわかる、「断捨離」』


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

身軽なほどアドバンテージになる(P23)

人生をマラソンコースにたとえるならば、ランナーは身軽であればあるほど、アドバンテージがある。第一、重たい荷物を背にしたランナーなどありえない。
必要な荷物は、コースの途中、その時その場にちゃんと用意されている。だから、ランナーは安心してコースに出て走り出す。荷物を担いだランナーは、そこへの信頼がないばかりに、すべてを背負っていなければと思い込む。
→その背負っている「思い込み・観念」こそが“老い”

著者の元コーチの言葉(P36)

「やましたさん、人は50歳で生まれ変わるんだよ。だからオレは今8歳なんだ」
ようやく50歳になる頃から、自分が採用した自分の観念で生きていける、という。

モノの裏側には、自分の他人との関係、自分と自分との関係が潜んでいる(P71)

モノと自分との関係の背景に、自分が自分にどういう位置を与えているのかが見えてくる。

「自分にとってどうなのか」を問いかける(P90)

モノにしろ、人間関係にしろ、観念にしろ、無自覚に放置しておくのではなく、まして他人にその判断をゆだねるでもなく、自分にとってどうなのかを考え、思い、感じること。
「不要・不適・不快」のふるいにかけ、取捨選択していく。それをくり返して行くと、「要・適・快」なモノだけが残る。

身近な誰かの機嫌が悪くても、それはあなたのせいではありません(P95)

つい、周囲の人に過剰に気を使いがちだという自覚があるなら、まずはそこから意識していく。機嫌の悪い人に左右されない強さを持ちたい。

自分の人生の主役は、不機嫌な誰かではなく、私自身(P96)

自分を常に「ごきげん」な状態に保てるようになれば、人の不機嫌まで吹き飛ばせる。そして、不機嫌が伝播するように、「ごきげん」だって周囲に伝わっていくもの。

人から評価されたい、という期待も「他人軸」(P109)

人から評価されたい、人に評価してほしいと思うのは、「期待」。

自分勝手と自分軸の違い(P174)

「自分軸を持つ」とは、自分の心に快か不快かを問い、自分で思考し、自分の意志に基づき行動すること。最終的には、そうした選択決断・行動の末、「自分の命を守る」こと。
(中略)
不快のサインは感知しているけれど、これは引き受けざるを得ない、と思考すれば、それを引き受ける。そうした選択もあるということ。
要は、自分がどう感じているのかについて無自覚なまま思考し、選択するのではなく、どう感じているか自覚した上で、思考し、選択することが、自分軸。

目指すのは「覚悟と勇気のある楽天家」(P192)

最初は、無意識のままに自らがかけている制限に気づく。
不要な観念に気づく→選択決断をするというプロセスを通してその制限や観念を外す
つまり、自分自身の手で選択の自由を与えることができるようになる。そして、結果をも潔く引き受けられるようになる。
断捨離が目指しているのは、そんな「覚悟と勇気のある楽天家」。

断捨離は俯瞰力をつけるためのトレーニング(P204)

人生を俯瞰できれば、ひらめきや直感も冴えてくる。

信頼すれば心配は消える(P208)

「心配している」というとあたかも「大切に思っている」かのように聞こえるが、実は「信頼していない」ことの表れ。
自分を信頼していれば、未来を心配することはありません。

お気に入りに囲まれた環境が「自己肯定感」をつくる(P211)

アドラー心理学では、自分を好きであること、他人を信頼できること、自分が何かの役に立てることが幸福の条件とされている。
この3つが実現できるのは、前提としてまず自分で自分を信頼できればこそ、と著者は考えている。
つまり、自分を信じることは幸せの基本。

自分を信じる=自分で自分を承認すること(P211)

自分を承認するには(P212)

自分が選んだモノ、自分が好きなモノ、厳選されたお気に入りに囲まれて生活すればよい。つまり、環境から自己肯定感を養っていく。
どうでもいいものは手放し、選りすぐりのモノと快適な空間を自分自身に与える。これが、すなわち自分を承認することになる。

人生というのはもともと愉しむように設計されている(P213)

ただし、スイッチを押さなければ、愉しめる人生は起動しない。
(中略)
楽しい人生、幸せな人生を望むのであれば、自分の中のスイッチを押す必要がある。
断捨離は、自分の人生にスイッチを入れるメソッド。

断捨離は、一度やったから、それで終わりではない(P215)

車を定期的にメンテナンスするように、心の環境も必要に応じて断捨離することでメンテナンスしていく必要がある。

信じて期待せず(P217)

不安を手放して未来を信じることができれば、今を生きる私が活き活きしてくる。未来は、その延長にある。

*1:著者のやましたさんは、長年ご主人の仕事をいやいや手伝っていたが、ある日押し入れいっぱいの「資格試験のテキスト類」を処分し、ご主人にも「もう会社の仕事はできません」と仕事まで断捨離してしまったそうです