毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

素人だからできる!株式投資法☆☆☆☆

もともとは、家族のために借りてきた本*1
この本を知ったきっかけは忘れてしまったが、ネットのどこかで面白そう、と興味を持ったのだと思う。
斬新な翻訳もので定評のある「阪急コミュニケーションズ」らしい、他に類を見ない本だった。


◆目次◆
はじめに
序 章
第1章 どれにしようかな
第2章 問題があるなら改めろ
第3章 わかっている人間はいない
第4章 他人の金
第5章 自分が目にしたものを信じろ
第6章 金融の知識はいらない
第7章 アマチュアはプロが知らないことを知っている
第8章 人脈は誰にでも作れる
第9章 一歩を踏み出す勇気を持て
第10章 投資家としての視点を忘れずに
第11章 サクセスストーリー
付 録――ウォール街の裏世界への招待状
謝 辞
訳者あとがき

この本は、会社勤めを経て投資家として独立したアメリカ人の著者(おそらく一般人と思われます)が、自分の実践する投資法をすべて公開した画期的な1冊。

株式投資というと、わかっている人しかできないとか、知識を身につけるだけでも大変、というイメージがあるが、著者の勧める方法なら、とりあえずややこしい公式や数値分析は必要ない。

 本書は、一般の人が“投資家の視点”で世界を眺めるにはどうすればいいかを解説したものだ。だからこの本の中には、一般の人に理解できない金融の専門用語もなければ、金融電卓を取り出して計算をしなければならない部分もない(P14)。

しかも、「金融のプロ」を逆手に取り、生活の中から投資先を発見するという、いわゆる「生活のプロ」の経験が活かせる方法なのだ。

 要は生活にどっぷり漬かることだ。家族や友人、同僚、子供たちと定期的に話をする、週刊誌を読む、大ヒット映画を見に行くなど、日々の生活の中で出会う製品、メディア、娯楽、文化の変化を見逃さないことが大切である(P236)。

新しいもの好きとか、流行に敏感といった傾向が役に立つ。もちろんそれだけではダメで、自分のアンテナがキャッチしたものが本当に投資する価値があるかどうか、細かく検証する必要がある。
その方法は、懇切ていねいに教えてくれているので安心だ。

 本書のもうひとつの特徴は、投資をしようと思った瞬間から、実際に投資商品を購入するまでの手順を手取り足取り説明していることである。…投資資金の貯め方にまで言及した本はそうないのではないか(P286)。
※訳者あとがき

著者が勧める「資金を貯める方法」は、専用の口座を作り、地道に節約すること。女性誌などでよく「つもり貯金」として紹介されているものだ。割引でものを買った時、その差額を貯めたり、お弁当を持って行き、ランチ代を貯める。
著者は、もともとなかったお金なんだから、思い切って投資できるはずだ、と書いている*2

また、10円20円をちまちま貯めるのはちょっと、と思う人向けに、100倍して考えることを提案する。うまく投資できればすぐ100倍になる、と仮定する(著者の投資額は300ドルからスタートし、この3年で8万ドル→238万ドル。この間にリーマンショックがあったことを考えたら、どれだけすごいかがわかる)。


どういうものがチャンスなのか、具体的な例が出ているので読んでいるだけでも面白い。
ミシェル・オバマが大統領夫人になる直前にJ・クルーの服を好んで着ていたのを見逃した失敗*3や、ある時人気ブランド「コーチ」の店に行列ができているのを見て仮説・検証を行い、結果的に見送った事例。
著者がアップルに投資して大きな成功を収めた話は、いかにウォール街の判断が誤っていたかがよくわかる好例だ。


すべてアメリカの情報であることがネックだが、基本がわかれば日本でも応用がきくと思う。

ただ、「難しい専門用語は一切出てこない」とは言うものの、実際にこの本の通り投資を行うには、“株式投資の入門書を読んでインターネット証券会社に口座を開き、何回か売買したことがある”程度の経験値はあった方がいい。読んだ内容を理解するにも、そのぐらいのファイナンシャルリテラシーが身についてから読むのをおすすめします*4
「ビッグマネー口座」に資金を貯める
関連記事
読書日記:『お金が“いやでも貯まる”5つの「生活」習慣』
読書日記:『インベストメント ハードラー』


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
※かなり自分の言葉で要約してあります

投資資金口座「ビッグマネー」口座を作る(P66)

失っても構わないお金、そもそもあるはずのなかったお金だけを預ける口座。

生活上の節約や、クーポンを使ったことで浮いたお金を貯金しておく。もともとなかったものと考えれば、思い切った投資ができる。
著者はこのお金をOPM(=other people's money、他人の金)と呼んで積極的に投資している。
※家庭の経済的安定を目的とした積立口座と明確に分けることが重要

ビッグマネー口座に入れれば、100倍になると考える(P67)

お金の価値を、現在の価値ではなく、将来見込まれる最大価値(目標)で考えれば、成果を上げることができる。
生活のさまざまな場面に現れる金銭の取引を、100倍にして考えてみよう。
数ドルの節約には気が進まなくても、それが数百ドルになると考えれば、節約する気が湧いてくる。

株の売買のベストタイミング(P97)

Q.いつ投資を始めれば(株式を購入すれば)いいのか?
ウォール街がまだ気づいていない《状況を一変させる情報》をつかんだ時に。
Q.いつ投資を終わらせれば(株式を売却すれば)いいのか?
→《状況を一変させる情報》をウォール街が事実として認識した時に。

成功するためにするべきこと(P235)

ウォール街の弱みを利用する。ウォール街には、主要都市地域に職場や住居を持つ裕福な中年男性が圧倒的に多い。こうした人々に縁のない製品、企業、流行に的を絞る(女性、若者、低収入層、地方に関わるもの)。
・金融評論家やウォール街の専門家が言うことでなく、自分が目にしたことを信じる。
・権威ある科学雑誌に画期的な論文を提出しようとする科学者のように、精力的かつ厳密な調査を行う。追い求めるのは、ウォール街に広く知れ渡っていない、またはウォール街に事実として認識されていない《状況を一変させる情報》のみである。
・生活のあらゆる場面で支払われる経費を百倍にし、ビッグマネー口座に貯めるOPMの財源を見つける。
・何のためにビッグマネー口座にOPMを貯めたかを考え、自分が発見した情報に基づいて行動する。株式オプション契約を利用すれば、投資収益を大きく伸ばすことができる。
・《状況を一変させる情報》が周知の事実となったら、利益を上げていようが損失を被っていようが、速やかに投資対象を売り払う。
・少額でもいいので今すぐに始めること。私もたった300ドルから始めたことを忘れないでほしい。
・何よりも、自分には仲間がいるということを心にとどめておいて欲しい。日々の生活の中で出会う様々な人々、ソーシャルネットワークや投資関連のオンラインコミュニティを通してつながっている仲間を利用すれば、観察やデューデリジェンスの情報源を一気に増やすことができる。

*1:最初に借りたのはずいぶん前ですが、その時は他に読む本がたくさんあって手が回らず、改めて借り直しました

*2:著者はこれを“他人の金”=OPMと呼んでいます。もともとは「他人資本」と訳される会計用語

*3:同じ時期にピンと来た有名な司会者オプラ・ウィンフリーはJ・クルーの株を買い、その後株価は50倍にもなったそうです

*4:ちなみに私のリテラシーは10年以上前、投資に目覚めた時に証券会社に口座を開き、何社かの株を売買した程度。ほとんど成行注文でした。今は配当金・株主優待目当てで持っている株があるだけ