毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「明るいほう」を信じよう☆☆☆

 

やっと読めたが、こちらもいい本だった。

 

◆目次◆
まえがき 心の箱をのぞいてみよう
第1章 心の荷物を片づけると、力が湧いてくる
第2章 心の荷物の整理のしかた
第3章 「心の余裕」をつくる考え方
第4章 心の荷物を片づけられないあなたへ
第5章 すっきり荷物を片づける習慣

心の中につめこんだ「荷物」を整理して、毎日すっきりと生きましょう、というのがこの本の狙い。

「荷物」というのは、心の中で引っかかっている課題やテーマ。ときに、それは文字どおり重荷になることもあります(P1)。

断捨離をすれば心もスッキリするというが、この本では心の中そのものを片付けることを目指す。

 

目次を見ていただければわかるが、ひとつひとつとても具体的だ。いつの間にか重荷を抱え込んでしまって、「もう歩けない」と思った時に読むとよさそうだ。

 

著者はとてもバイタリティのある方で、さまざまな職業を経た後、台湾に渡り、大学院に行ったり、そのまま教えたりと自分の「好き」にとても正直に生きているように感じる*1

だからか、読んでいるとすごくパワーがもらえるのだ。
ご自身もきっと数々のピンチを乗り越え、落ち込む時も自分を励まして来たのだろう。

 

軽やかに生きるには、やはり「時間」も大切なポイント。スケジュールの組み方や、優先順位の考え方も、私には大きなヒントになった。

 

具体的なことはメモを見てもらえれば一部わかると思うが、すべての状況に共通しているのは

  • 覚悟を決めること
  • できることと、できないことをしっかり分けること
  • できることは、自分の責任として引き受けること

だと思う。
腹を括ってしまえば、あれこれ思い悩んでいた時とは違い、力が湧いてくるのかもしれない。

 

一番大きいのは、きっと「これからはうまく行く」という、前向きな明るさだと思う。そう思っていると、何となくいい方に向かいそうな気になってくるから不思議だ。
来年に向けて、いいタイミングでいい本が読めたと思う。

 

きっと、心理学や学問的裏付けもたくさんあるのだと思うが、文章はとても読みやすい。心が重く、うつむいている時でも読めると思う。
そういう時は、ひとりで悩まないでぜひ読んでみてください。
私のアクション:ムーミンシリーズを読んでみる
※著者によれば、「リトルミィ」は自分の心にウソをつくのが大嫌いな“大人”なのだそうです

 

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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

本当に持たなければいけない心の荷物は、それほど多くない(P16)

必要でもない心の荷物を背負い、エネルギーを消費するのは、人生の時間とエネルギーの無駄遣い。

プラス、マイナス両方を同時に抱えるのが一番エネルギーの無駄遣い(P22)

例)「資格試験に挑戦したいが、失敗を考えて勉強が始められない」
「彼と結婚したいが、欠点が気になる」「仕事を快適に続けたいのに、グチばかり言っている」

心の荷物を片づけるには、ふたつのアプローチが必要。
1.できるだけプラスのことに目を向け、「希望」イメージを大きくしていく。
2.マイナスのことに現実に向き合って対策を立て、「不安」のイメージを小さくする。

逃げ腰になっている限り、その荷物はどこまでも追いかけてくる(P24)

「やらなければ」ではなく、自分の意志で「やろう」と思うこと。
それを心がけることで、すべてのことがうまく回り始める。

気づいていない荷物はないか?(P52)

感情と一致しない行動を取ると、感情はそのまま心に取り残され、荷物になる。見て見ぬふりをした感情は、貯金のように少しずつたまり、満額になった時に、ドカーンと爆発してしまう。
自分自身にウソをつくことが、一番心を蝕み、エネルギーを奪う。

まず自分を知ることから(P72)

毎晩、寝る前に自分にこう問いかける。
「本当のところ、どうしたいの?」
質問をくり返すうちに、本当は何を求めているのかわかってくる。迷っていたことも、すんなり答が出せるように。

「あの人だったら、どう考える?」(P108)

強く「変わりたい」と思う場面では、自分ではない、他人の頭で考えてみる。なぜなら、いつもの自分なら、いつもの行動になってしまうから。
「あの人」とは、身近な人、旅先で出会った人、尊敬する作家など、場面に合わせていろいろ選ぶ。

期待するなら、他人ではなく、自分自身(P141)

自分だけが唯一、変えられるものだから。
まずは、生きているだけで満点。そして、自分のいいところを認めて、たまには褒めたりねぎらったりする。自分に「やれるんじゃないか」と期待する。そして、行けるところまでで「よし」とすればいい。

力を抜くことを知る(P147)

「〜しなければ」ではなく、自分が「そうしたいからしている」という範囲内でやっていると、肩の力も抜けてくる。

力を抜いた方が、力が出る(P147)

無理をすれば、必ずどこかにしわ寄せが来る。大切なことを大切にするために、スケジュールを詰めすぎないことも大事。

「〜がOKでなくても、私はOK」にする(P153)

自分を許す選択をする。完璧でない自分も許す。どれだけ多くの人が非難しても、自分だけは許してもいい。自分で自分を裁いているのだから、許せないことはない。

怒りっぽい人と怒らない人の違いは(P179)

柔軟性の違い。怒りっぽい人は、心がかたくな。自分の世界に余裕がないため、他人を受け入れられない。現実も受け入れられない。

心の柔軟性は、心がけ次第で取り戻せる(P179)

現実が自分の期待と違っても、「なるほど。それもあり」と受け入れるトレーニングをする。

人の期待に応えすぎない(P200)

人生の時間は、大切なことに使った方がいい。人の期待に応えるための人生は、自分の人生を生きていない。人の期待に応えることよりも、自分の人生の時間の方に責任があると思えば、安易にやりたくないことを引き受けることはない。

一番大切にすべきは「自分がどんな感情で過ごすか」(P205)

それが人生になり、その人自身になっていく。人生の豊かさとは、心の豊かさ。

小さく、シンプルに考える(P208)

心の荷物にとらわれている時は、反対に「小さく」「シンプル」に考えるようにする。自分の思い込んだ“恐れ”を、「待てよ。怖がるほどのことか?」と疑い、「現実は大騒ぎするほどのことではない」「できなくても問題ない」「人に嫌われても、大したことはない」というように。

*1:少し前に日本に戻ってこられたようで、ブログによれば年末東京に引っ越されたようですよ