草間雅子さんは、「美的収納」でただ今ブレイク中の方らしい。
先日ネットで知って著書を読んでみたいと思ったが、最近の本は大人気で図書館の予約数がすごく、1年以上かかりそう。
何かすぐ借りられるものはないか、と探したところ、見つかったのがこの本。
「美的収納」とは何の関係もないオフィス・仕事の整理術だが、草間さんのルーツとも言える本だと思う。
◆目次◆
はじめに
第1章 整理術の基本
第2章 物・環境の整理術
第3章 書類の整理術
第4章 ノート&メモの整理術
第5章 手帳の整理術
ネット記事のプロフィールによれば、会社の整理・効率化がきっかけで「美的収納プランナー」というお仕事を始められたそうだ。
もともと整理は得意で、それで仕事の効率が上がるというのが面白かったのだとか。
私が「この人の本を読んでみたい」と思ったのは、帰宅してから10分間で何をするか、という質問の答が、普通の人の予想のはるか上を行っていたからだ。
――著者は何と10分間で、郵便物・書類の整理から明日着ていく服の準備までしてしまうそうだ。
そのためには、帰り道で明日着る服を考えておくという。
さらに、自分の動きを動線で記録してみるといい、とあった。線がごちゃごちゃになるようなら、家具の配置を換えた方がいい、とも。
そんな風に考えたことがなかったので*1、「すごく合理的!」と感動したのだ。
その合理的な考え方が、この本でもいかんなく発揮されている。
しかも、「整理術」と聞いてイメージするよりも広く、ノートやメモ、手帳の選び方や書き方まで網羅している。
奇をてらったものや、斬新なものはないが、どれも無駄なくまとめられていると感じた。
カバンの選び方や、中身の入れ方まで書いてあり、至れり尽くせりだと思う。
人には、自分の基礎になる本との出会いがあると思う。整理術に関しては、私はポストイットを使う西村晃さんの本や壺阪龍哉さんの本がそうだった。数年前まで手元に残していた。
この本は、そういう「自分の基礎になる本」になれる。私は☆3つだが、必要な人にとっては☆4にも5にもなる本だ。
「自分の基礎になる整理術の本」とまだ出合っていない人、ピンと来た人はぜひ読んでみてください。
私のアクション:書類・コピーを処分するルールを決める
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
「今日は集中できない」という日は、思い切って「整理」の時間にしてしまうのもいい(P21)
1ヶ月の予定を決める時は、まず締切日から記入する(P142)
そして、締切日までにすべきことを細分化し、逆算して書いていくことで、中期的なスケジュールを把握しながら、1週間や数日単位でやるべきことがはっきりしてくる。