感情を評価しない(P134)
プラスの感情もマイナスの感情も同じように扱う。これができると安定して自己肯定感を持つことができるようになる。
つまり、いつも自分に対して「OK」を出せる状態を作れる。
マイナスの感情を感じた時に、無理にプラスの感情に変えようとすると、感情と思考で違う指示を出すことになり、ストレスが増大する(P136)
緊張しているのに無理してテンションを上げると失敗する(P136)
これは、「本当は緊張しているのに、マイナスの感情を感じてしまうと自分の力を発揮することができないという恐怖心から、感情にフタをしてマイナスの感情を見ないようにしている」状態。テンションを上げて無理やり前向きになることで、自分の感情と向き合わずに問題を解決しようとしている。
本番で実力を100%発揮できる人の思考法(P137)
マイナスの感情を感じていてもそのまま受け入れ、感情と思考を一致させた状態でプレッシャーのかかる行動をすることにより、本来持っている実力を発揮できる。
「楽になること」をゴールにしない(P137)
人はプレッシャーを感じた時、「楽になること」をゴールにしてしまうことがよくある。しかし、ゴールは楽になることではなく、あくまでも「成功して結果を出すこと」。ゴールをすり替えない。
夢を叶える人は「現実感」を持っている(P138)
「目標」と「夢」の達成方法の違いは「現実感」、つまりリアリティにある。
「目標」はリアリティを持てるものに設定しなくては、達成することが困難。
「夢」の始まりは、リアリティがあるものよりもないもので作ることが重要。
「夢」は小さな「目標」達成を繰り返し経験することで「目標」に変えることができる。
「夢」が「目標」に変わった時点で、それは達成可能なものになる。
セルフイメージは、自分自身が経験した過去の成功体験から作られている(P140)
目標を何回も達成し、成功体験を繰り返すことでセルフイメージが上がり、「夢」を実現させることを少しずつ現実的に感じられるようになる。
モチベーションは育てるもの(P144)
モチベーションには「時間の概念」が大きく関わっている。モチベーションは上げるものではなく、育てるもの。
モチベーションとは、やる気を超えない行動をしながら時間をかけて育てていく、長期的なやる気のこと。
「やる気を超えない行動」とは、自分が「やりたい」と感じられる行動のこと。
行動がやる気を超えてしまうと、その行動は「やらなくてはいけない」と感じる。
テンションは短期的なやる気。テンションをモチベーションに育てる。
目標設定のポイント(P149)
目標に向けた行動を実際に行う時に、はじめは「めんどくさい」「つらい」というようなマイナスの感情が出てこないものを行動目標に設定することが重要。
その負荷で「できた」という小さな成功体験を繰り返し味わうことで、モチベーションが育つ。「できた」感はモチベーションを育てるための栄養素。モチベーションが育ってくると、マイナスの感情を伴う行動設定でも行動できるようになる。
はじめは「しなくてはいけないもの」だったものが、どこかの段階で「したいもの」に変化するタイミングが来る。
自信をつけるためのOKラインの設定方法(P153)
OKラインとは、自分が自分自身に対してOKを出せる基準のこと。
自己肯定感を持つことができるか、自己否定感を持ってしまうかを分ける、基準のライン。
自分に合ったOKラインを決めるためには、事前に自分が確実にできることを把握しておくことが重要。
悪いイメージは結果を残すために必要(P156)
いいイメージは、悪いイメージをした上で持てている方が現実的で効果的。
多くの人は、いいイメージを自分の中の「恐怖」を見て見ぬふりをするための道具として使っている。
結果を出せる人ほど、うまく行かなかった場合の「恐怖」を受け入れ、その状況にどう対処していくかをイメージできる。
悪いイメージはよくないものという印象があるが、予想外のことを減らして実力を発揮し続けるためにはとても大切。
「軸が自分にある」か「ない」かを意識する(P159)
自分でコントロールできるものに対して考えたり、行動する状態を「軸が自分にある状態」、自分ではコントロールできないものに対して考えたり行動している状態を「軸が自分にない状態」という。
コントロールできるもの=自分の行動、自分の思考
コントロールできないもの=自分の感情、人からの評価、試合や仕事の結果、人が感じること
例)「上司に怒られないようにする」は軸が自分にない状態。仕事のできが上司の機嫌次第になってしまう。
そんな時は「自分次第で100%できること」を考えてみる。軸は自分に戻り、実力を100%発揮できるようになる。
大切なことは気づく力、止める力、戻す力(P162)
自分に軸がない状態になったことに気づき、そこでいったんその状態を止める。そして、軸を自分に戻すために「自分次第で100%できること」を考え、それを実行する。これが戻す力。