毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「完璧主義」から「最善主義」へ☆☆☆☆

以前、こんな本が出ているんだ、と知って探書リストに入れていて、ようやく読めた。

今の私には必要な本だった。


 

◆目次◆
はじめに
序 章 完璧主義が効率を下げる
第1章 「短時間で効率的」に仕事を終える
第2章 「効果的な工夫」で成果を高める
第3章 「失敗を恐れず」行動する
第4章 「精神的な余裕」をつくる
第5章 「他人の力」を上手に活かす
おわりに
参考文献

ひとことで言えば、「完璧主義者をやめるための指南書」だ。
これがまた、かゆいところに手が届くような親切な作りになっている。

その理由はふたつ。
ひとつは個人コンサルティングをしている著者が、完璧主義がネックになって成果が上げられない人が多いと感じ、改善する指導をしてきたこと。
そして、もうひとつは、古川さんご自身がかつて完璧主義者だったこと。
「完璧主義をやめられた人」が書いているから、具体的で説得力のある内容なのだ。

そんな古川さんは、「完璧主義をやめ、最善主義になりましょう」と提案している。

 

まず完璧主義診断テストがあり、自分のタイプを知る。タイプは3つ。

  1. 二者択一の判断
  2. 過度の理想主義
  3. 否定の恐怖

これは傾向なので、人によって割合は違ってくる。

著者によれば、完璧主義は性格ではなく、習慣なのだという。性格は変えられないが、習慣は変えられる。
だから、この本に書かれたアドバイスに沿ってやれば、完璧主義をやめることも夢ではない。

 

アドバイスは全部で33。診断テストの結果から、自分に必要なところから読んで実践できるようになっているので、取り組みやすい。
最初に完璧主義の人と、上手に力を抜く(=最善主義)人を比較してあり、どんなふうに考えればいいのかよくわかる。

 

「脱・完璧主義」の考え方や、ゴールをどう設定するかなど、目からウロコのことがたくさん。
ついつい、「ずるい」とか、ネガティブな意味で「要領がいい」と思ってしまいがちなことも、この本を読んで初めて「悪くないんだ」と納得できた。

ビジネスパーソン向けの内容だが、それ以外の人でも役に立つヒントはたくさんある。
プロセス主義になっていないか、弱点をなくすことにばかり力を入れていないかなど、自分の妙なこだわりに気づくきっかけがもらえる本。

 

本当に大切なこと、必要なことに集中できれば、自然に成果も上げられる。
完璧主義の自覚がある人はもちろん、がんばっているのに結果が出ない、まわりの要領がいい人に腹が立つ、という人はぜひ読んでみてください。
少しずつ最善主義へシフトしていきましょう。
私のアクション:マルチタスク をやめる→食事中は食事に集中!

■レベル:守 

 

次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

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