毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「好きなこと」で稼ぐには「やり方」がある☆☆☆☆☆

先に読んだ『自分を操る超集中力』が想像以上に面白かったので、DaiGoさんの他の本も読んでみたいと思っていたところ、この本の存在を知った。
さっそく借りて読んでみた。「もっと早く知りたかった!」と思う本だった。


 

◆目次◆
prologue あなたの人生の幸せには、どのくらい「お金」が必要ですか?
第1章 幸せを遠ざける、お金に関する不都合な三つの事実
第2章 「好きなこと」を極めるために大切なこと
第3章 お金を生み出す五つのチャンス
第4章 スキルを磨く再投資七つのルール
epilogue 改めて「お金」とは?「稼ぐこと」「使うこと」とは?

お金がグルグル回ってくる「無限ループ」を作りましょう、というのがこの本の趣旨。
その作り方を4つのステップに分けて教えてくれる。

 お金の無限ループとは、好きなことを選択し、そこにお金を集中して使っていると、あなたの稼ぎ方に磨きがかかり、結果的に収入が増えていくというサイクルのこと(P47)。

やはり、最初のステップは自分は何が好きなのかを特定すること。
「自分にとって何があれば幸せなのか」がはっきりわからないままお金を欲しがると、不幸になりやすいという。

日本人はお金の使い方について学ぶ機会がない。
バリバリ稼ぐ起業家のような人でも、稼げても使い方がよくわからないので、ひと晩に何百万も使うような浪費をしたりする。

 

そうならないために、どうすればいいのか。
まずは「お金」と「幸せ」のバランスを取る。自分はどのくらいあれば幸せな器なのかを知ることは大切だ。
例に挙げられていたのは、コーヒーのサイズ。スタバなどのショップでは、いろんなサイズを選べる。コーヒーなら自分に最適な量がわかっていて、自分の好みのサイズを注文できる。
ただ、これがお金になると大きい方がいいと思ってしまうので、問題が起きる。
コーヒーをジョッキになみなみと注がれるようなものだ。飲みきれないし胃もたれもする。
こんな風に、自分にとって最適な幸せのサイズも知っておくことが大切なのだ。

 

「お金は好きなこと、得意なことに集中的に投下する」というのも、重要なポイント。
お金を使うことが全部悪いのではなく、メリハリをつけて使えばいい、とDaiGoさんは言う。必要なところには惜しみなく使う=投資であり、いずれ帰ってくるお金になるからだ。

好きなことがわからない人には、あぶり出す方法も教えてくれる。

手元にメモ用紙などを用意して、そこに自分の人生で絶対に必要なものを三つ決めて、書き出してみましょう。
自分の人生にとってこれは欠かせない、これは必要だ、これがないとワクワクしないというものを三つ上げ、優先順位を決めて書く。その三つに関してはいくらお金を使ってもかまわないと考えます。
(中略)
そして、この三つが書き出せたら、次にかかる費用や実現するための計画を検討し、書き加えていくのです。
 その中に必ず「好きなこと」「得意なこと」が含まれています(P252)。


「フロー状態」についてくわしく教えてくれるのも、この本の素晴らしいところ。
DaiGoさんによれば「フロー状態にいる人は幸せ」なのだそうだ。そして、フロー状態は作り出せるという。「フロー状態を作り出すことで、『好きなもの』の扉が開く」ので、何が自分の好きなものかわからない、という人も、まずフロー状態をめざせばいいのだ。
「好きならフロー状態になりやすく、フロー状態に入れたものは好きになる」というのも、うれしい情報ではないだろうか。

自分の好きなもの・得意なものを探すのも、ふだんの仕事に「フロー状態」がないか、から入る。
フロー状態のチェックポイントは8つあり、ひとつかふたつ当てはまるだけでも、好きなことに結びつきやすいのだそうだ。

 

時間も「好きなこと」に集中させるために再配分する。ここにも80:20の法則が使われる*1
自分の「好き」を磨くための時間をいかに捻出するか、ていねいに解説されているので、参考になる。

 

個人的には、「STEP2」が足りなかったのだということがわかった。
「自分はこれがやりたい、これができます」と宣言すること。
そして、人との弱い結びつきを大切にすること。
チャンスは人が持ってきてくれるのだ。結びつきが強い家族や親しい友人だけでは広がっていかない。
苦手な分野なのだが、反省した。

 

先に読んだ本の時にも思ったが、DaiGoさんはとにかくたくさん本を読んでいることがよくわかる。
ありとあらゆる心理学のエッセンスが詰め込まれていて、これ1冊で何冊も読んだ価値がある。
私も読みたいと思っていた2冊からかなりくわしく紹介されていたのでありがたかった。

DaiGoさんはとにかく本を読みたい、読んだことで得られた知識を役立ててもらいたいというのが「好きなこと」で「得意なこと」。初めて知ったが、テレビに振り回されて一度メンタリストを引退されていたそうだ。
ここから自分の好きなことにこだわった結果*2が、今の活動(有料動画、コンサルティングや講演、本を書くなど。テレビは名刺代わりになるので時々出ている)につながっている。

ご自分の体験も書いてあって具体的でわかりやすいし、「本を読みたい」という欲求が同じなので、とても親近感を持ちながら読めた。

 

「好き」を「お金」に結びつけるのはむずかしい。ワクワクすることを重視するあまり、いきなり会社を辞めて食べていけない、ということも起こり得る。
この本は私が読んできた中でも、一番わかりやすく、実現しやすい方法を教えてくれる素晴らしい本だった。
好きなことで食べていきたい人は、ぜひ読んでみてください。

私のアクション:「お金を使いたい3つ」を決める♪
■レベル:守 

 

以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

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