- 作者:星 渉
- 発売日: 2018/07/06
- メディア: 単行本
- 作者:星 渉
- 発売日: 2018/07/06
- メディア: Kindle版
書店で平積みになっているのを見かけ、読みたいと思っていたら家族が借りて来た本。
この手の本はたくさんありますが、読みやすく、納得できて、行動に移しやすい内容でした。
読んで感動に打ち震え、結局買ったので☆5つ。
- ポイント1 自己評価=自己肯定力×自己効力感
- ポイント2 モチベーションは上げてはいけない
- ポイント3 今に集中すれば、負の感情はコントロールできる
◆目次◆
はじめに
序 章 人生の9割はメンタルで決まる
第1章 「思い通りに生きる公式」の存在
第2章 変化を嫌がる人間の機能を科学的に攻略する
第3章 最強の行動力を手に入れて心を強くする
第4章 未来の自分を生きると現実が追いついてくる
第5章 アファメーションで正しく心を鍛える
第6章 「神メンタル」で感情をコントロールする
終 章 幸せになる権利は誰にも奪えない
おわりに
こんな本です
「心が強い人、不安に強い人はたいてい、何をやってもうまく行く」と著者の星さんは書かれています。
「でも、心が強いかどうかは生まれつきでしょ」とこぼしてしまう人は多いはず。
――もし、後天的に強い心になれるとしたら、どうでしょう。
強い心=神メンタルは科学的に作り出せる!
のだそうです。その方法を教えてくれるのがこの本。
ここでは、私が特に印象に残ったことを中心にご紹介します。
ポイント1 自己評価=自己肯定力×自己効力感
そもそも、私たちの自己評価とは“自分の自分に対する評価”。極端に言えば、他人の意見は関係なく、自分で勝手に決めていいもの(P132)
自己評価は「自己肯定力」と「自己効力感」でできている。
この本での定義は
- 「自己肯定力」…「どんな自分も自分で好きだと思えるか」
- 「自己効力感」…「自分自身の能力に対しての評価」
うれしいことに、この「能力」には裏付け不要!「自分ならできる」と思えるかどうかがポイントです。
「自分ならできる」と思い込めることが大事なのです。
「自己肯定感」と「自己効力感」。この2つを同時に上げられるのが「体験」です。
理想の状態を体験することで「こんな自分が好き」「自分でもできるかも」と思えるようになった結果、自己評価が高くなります。
自己評価が高くなった状態で現実を見ると、現実は違うことに気づきますよね?
そこでガッカリして、シンデレラのように夢から覚めるのがよくあるパターンですが、実はこの「違和感」が重要。
「違和感」が行動のスイッチになってくれるのです。
著者のエピソードが印象的でした(以下ネタバレです)。
星さんは理想の自分をイメージし、それにふさわしい「理想のマンション」を「体験」に行きました。ワクワクしながら帰宅。
当時、住んでいたのは1Kの二階建て木造アパート。今住んでいるアパートの広さが、体験してきた「理想のマンション」の玄関よりも狭かった!
「こんな状況は嫌だ!!」と強く違和感を覚えたことが、大きなきっかけになったのです。
違和感を感じるのは、自己評価がすでに書き換わっているから。
それをきっかけに行動すれば、大きく変わることができます。
ポイント2 モチベーションは上げてはいけない
その理由は、「上げたものは下がる」から。いつまでも上げ続けるのは不可能ですよね。
だったら、下がらないものを使えばいいんです。上げても下がらないのは「あなたの基準」。
「基準を上げる」=「未来の自分で生きる」
この本を通してくり返し書かれているのは、「先に未来の自分になってしまうことで、現実が後からついてくる」こと。
基準を上げておけば、自然に自分がそれにふさわしい言動をするようになり、周りもそれにつられて変化するのです。
例)未来の自分が「社内最年少で部長職に就いた」の場合
「よし、最年少部長を目指して頑張るぞ!」はモチベーションを上げることなのでNG。
「最年少で部長になる人だったらどう行動するだろう?」「どう考えるだろう?」「どんな発言をするだろう?」と考えて行動する。
これが「未来の自分で生きる」ということです。
「基準を上げて行動する」ことは、モチベーションに左右されることなく、いつでもできます。…常に行動するため…現実が変わるスピードも速くなる(P139)
ただし、「基準を上げる=未来の自分で生きる」には、自己評価の影響を受けるので注意が必要です。
自己評価が低いままだと、基準を上げてもその基準で行動できません。
まず自己評価を上げる行動をしながら、変化が感じられたら「基準を上げる」行動に踏み出すとよさそうです。
ポイント3 今に集中すれば、負の感情はコントロールできる
この本で一番衝撃だったのがこの言葉。
「負の感情」が生まれている時は、「今」を生きていない(P209)
意識が「過去」や「まだ起きていない未来」に行ってしまうことを「マインドワンダリング」と呼びます。
マイナスのことを考えている時は、たいてい今ではなく「ああすればよかった」という過去の後悔か、「どうしよう」という未来への不安ですよね。
過去の出来事や、まだ起きていない未来にとらわれる、つまり「今」に意識がないと、感情がぐらつきます。
感情がぐらつくと、行動が止まってしまいます。
「負の感情」に陥ってしまった時の対処法は「何かに没頭する」のが一番、と星さんは書いています。
星さんの対処法は、「美味しいものを食べに行く」こと。
なぜなら、美味しいものを目の前にしたら、自然と食べることに没頭するから。
こんな風に、自分が必ず没頭する何かを見つけておけば、「負の感情」が湧いてきた時にも切り抜けやすくなります。
まとめ
とても読みやすい本のに、内容がものすごく濃い。
いろんな本で読んだことがギュッと1冊に詰まっているので、自分を変えたい人が最初に読む本としておすすめです。
アファメーションは科学的に効果があるのか意見が分かれていますが、この本は肯定派。
アファメーションを試してみたい人は、それだけでも読む価値があります。
今年の初めに読んで、読書日記を書いたのは12月ですが、読み返してみてまた学びがたくさんありました。
本気で実践して、どう変わったかまた報告します。
私のアクション:理想を実現したイメージ画像を集め、毎日見る♪
■レベル:守
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