- 作者:星 渉
- 発売日: 2019/07/19
- メディア: 単行本
- 作者:星 渉
- 発売日: 2019/07/19
- メディア: Kindle版
前著『神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り』がとてもよかったので、引き続きこちらも読んでみました。
会話・コミュニケーションに関する本はたくさん出ていますが、単なるノウハウではなく「人としてのありよう」をここまで重視する本は初めて。
星さんがコンサルタントとして素晴らしい結果を出されているのは、こんな風に人と話しているからなのだろう、と納得の1冊でした。
- ポイント1 まず「この人の話なら聞こう」と思ってもらえる人になる
- ポイント2 否定せず、最後まで話を聞く
- ポイント3 うまく質問して気づかせる
◆目次◆
はじめに
第1章 科学的に「人の心を動かす」絶対条件
第2章 あらゆる「人間関係の悩みが消える」伝え方
第3章 自然と味方が生まれ「誰からも好かれる」伝え方
第4章 相手が「自分の思い通りに動いてくれる」新世界へ
第5章 相手の人生さえも変える「究極の神トーーク」
おわりに
こんな本です
「科学的に人の心を動かす」をテーマに書かれた本。
「テクニックではなく、感情のメカニズムを学ぶ」とあります。
自分が相手の立場ならと考えながら読むと、「確かに、自分ならそう思うな」と感じます。納得して行動に移せます。
会社で、家庭で、さまざまな状況の例が出てくるので試しやすい。
きっと、あなたが困っているシチュエーションに似た例があります。
ポイント1 まず「この人の話なら聞こう」と思ってもらえる人になる
いますよね?素直に話が聞ける相手と、そうじゃない相手。
会社員時代に対照的だった2人の上司を考えると、話が聞ける上司は「信頼していた」し「安心できる」人でした。聞けない上司はその逆。
つまり、そもそものスタートラインが違うのです。
人の心を動かすための大原則は、コミュニケーションの取り方やテクニックではなく、〝自分自身の日常の姿〟がすべての土台になっているという事実を認識すること
(中略)
つまり、自分自身が「この人の話ならば聞こうと思える言動を日常でとっている」「話を聞くに値する振る舞いをしている」ことこそが、すべての「人の心を動かすメカニズム」の土台となるわけです(286)。
テクニックよりも先に身につけるべきなのは、話を聞くに値する「人としての振る舞い」なのです。それができて初めてスタートラインに立てる。
ポイント2 否定せず、最後まで話を聞く
「この人の話なら聞いてもいいな」と思ってもらうためには「安心感」と「自己重要感」が大切です。この2つは傷つけてはいけない。
カギは「否定しない」こと。そして「最後まで話を聞く」こと。
「否定されずにちゃんと話を聞いてもらえた」と感じると、アドバイスも素直に聞けるようになるそうです。
「否定しない」はむずかしそう、と思ったあなた。「相手の意見をすべて受け入れる」という意味ではありません。
「受け入れる」ではなく、「受け止める」でいいのです。
自分の意見は持ちながら、「相手はこういう意見や考えを持っているのだ」と受け止めれば大丈夫。
ポイント3 うまく質問して気づかせる
相手を動かすには「命令」ではなく「アドバイスを求める」といい。
人間は、人から言われたことよりも、自分でこうするべきだと考えたことのほうを優先して行動に移す性質を持っています(1094)
というのがその理由。
うまく疑問系を使って「どうしたらいいと思う?」とアドバイスを求めながら、相手の行動をコントロールできるのです。
やや上級テクニックな気もしますが、ここは練習あるのみ。
もし見当違いなアイデアや提案が出てきたら?
「こちらが意図した答にたどり着くヒントを盛り込んだ質問をする」といいそうです。
相手が思うような反応をしてくれなくても、ヒントを加えて質問を重ねていくことが重要。
人を動かす魔法のメソッド4つのルール(1580)
1.否定をしない
2.気づかせる
3.答えを言わない
4.正さない
この4つのルールが自然にできるようになれば、あなたの周りに人が集まり、あなたのために何か協力できることはないか、と向こうからお願いしてくるような状態になります。
ほとんどの人が、今までやっていたことと正反対の大きなチャレンジになりそう。でも、得られる実りも今までになく大きなものになるはず。
チャレンジしがいがありますよね。
まとめ
「人の心を動かす」影響力を得る会話の本質は、あくまでも「相手の自己重要感を満たす」こと(1213)
「人を動かす魔法のメソッド」をセットで実践するには、自分の自己重要感よりも相手の自己重要感を尊重することが必要です。
…「賢い人」「人望がある人」「影響力がある人」は、こうした場面において「自分の傷ついた自己重要感を取り戻すことよりも、人を育てること、人の自己重要感を傷つけないこと、人の心を動かすことのほうを優先させる」 のです。
だからこそ、相手の発言を「正す」ことはしません。それが相手に対して自己重要感を傷つけることになるのを知っているからです。
さらに、感情的な対応をせずに、冷静に「否定をしない」「気づかせる」「答えを言わない」「正さない」という「人を動かす魔法のメソッド」をやりきった時に、それらを実践した自分の自己重要感が満たされることも知っています(1574)。
それを理解した上で、この本に書かれたことを実践していくと、びっくりするほど思い通りに相手が動いて*1楽しくなりますよ。禁断のメソッドかも。
家庭や会社で、「言いたいことが伝わらない」「相手が動いてくれない」と嘆いている方。ぜひ読んでみてください。
私のアクション:「1日に20分ありがとうを言う」×2ヶ月間♪*2
■レベル:破 読みやすいですが、内容が斬新なので
次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
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