無意識の習慣が、あなたのすべてを決めている
- 身口意(やっていること、言っていること、思っていること)が揃わないと願いは実現しない
- 「知る」は学びそのものではない。実践が学び
- 下手なのは当たり前!自分の可能性を楽しむ
◆目次◆
序章 密教とは何か?
第1章 無意識を捉える
第2章 心・意識を整える
第3章 言葉・思考を整える
第4章 行動を整える
第5章 人間関係を整える
終章 人生の流れを変える影響力
- 読んだきっかけ
- こんな本です
- ポイント1 身口意(やっていること、言っていること、思っていること)が揃わないと願いは実現しない
- ポイント2 「知る」は学びそのものではない。実践が学び
- ポイント3 下手なのは当たり前!
- まとめ
- 感想
読んだきっかけ
何冊か読んでいる種市さんの本。調べものをしている時にこの本も出ていることを知り、読んでみました。
「身口意」ということばは、以前ある方に聞いて知っていましたが、それに関する本を読むのははじめてでした。
こんな本です
著者・種市勝覺さんは密教の修行をした「空海密教阿闍梨」の立場から、密教風水カウンセラーとして活躍。
www.taneichisyougaku.jp
密教の教えをベースに幸せになる方法をわかりやすく教えてくださいます。
この本は敵わない理由と、密教の教えを活かして願いを叶えるコツを伝授してくれます。
カギは「無意識にやっていること」。それを意識することで変わっていくのだそうですよ。
ポイント1 身口意(やっていること、言っていること、思っていること)が揃わないと願いは実現しない
密教の中心的教義に「身口意の一致で宝の蔵は開かれる」、というのがあるそうです。
身口意とは、具体的に
- 身……やっていること(行動)
- 口……言っていること(言葉・思考)
- 意……思っていること(心・意識・フォーカス)(P20)
のこと。
空海はこの3つを一致させることで、あらゆる願いは成就すると言っているとか。
何かの思いや願いが叶わないということは、身口意が一致していないのだそうです。
例)ダイエットすると言いながら(口)、ダイエットは辛くて嫌だと思い(意)食べてしまっている(身)
幸せになりたいと言いながら(口)、心の奥では「自分は幸せになれない」と思い(意)、そのための行動をしない(身)(P21)
……身に覚え、あり過ぎます。
物事がうまくいかない原因は、やっていること、言っていること、思っていることがてんでバラバラだから。
身口意を一致させるために行者は厳しい修行をするといいます。そのくらい大切なことなんですね。
繰り返し反復した思考やことば、行動は無意識のプログラムによるものなので、コントロールは簡単ではないそうです。
この本では5つのステップを踏むことで、無意識をリプログラミングしていくことを目指します。
注:この記事ではすべては紹介できないので、興味のある方はぜひ本を読んでください
ポイント2 「知る」は学びそのものではない。実践が学び
「知っている」と「やっている」では天と地ほどの差がある。
自己啓発セミナーに行ったけど、人生が変わりません。
そりゃそうです。知ったことを実践し何らかの結果を手にし、そこから氣づきを得て行動が変わり、はじめて人生が変わっていくのですから。
(中略)
やってみてはじめて本当の学びが始まり、やがて「氣づき=悟り」になるわけです。
(中略)
「体験から学ぶ」というのが密教スタイル(P41)
うう、これまた耳が痛い。
知るだけではダメなんですね。
著者のワークショップでは、必ず振り返りのワークを行うそうです。
- 一言で言うとどんな一カ月でしたか?
- なぜ、そのことばで表現されるのでしょうか?
- この一カ月であなたが実現・達成・着手・継続できた価値あることは?
- 逆に実現・達成・着手・継続へと至らなかった大切なことは?
- そこにはどんな思い込み・決めつけ・恐れ・価値基準があるのでしょうか(P42)?
これをする理由は、自身が体験したできごとを整理し、そこから学ぶのが一番だから。
体験したことを言語化し、結果とそれに至る経過をはっきりと自覚するのが大切なのです。
人は忘れてしまうもの。
年のはじめに今年1年の目標を立てても、振り返る人はごくわずかですよね。ほとんどは忘れてしまいます。
だから、体験を定期的に振り返ろう、と著者は書いています。
自分自身にふりかかった出来事と、それに対して何らかの実践を行った結果が最高の教え(P45)
振り返りは大切だ、といろんなところで読みましたが、やっと心底納得できた気がします。
ポイント3 下手なのは当たり前!
人生を変えるためには、行動するしかない。
それを阻むのが「失敗に対する恐れ」ではないでしょうか。
誰がどう考えても、最初が一番下手で、失敗する可能性が極めて高いのです。うまくいかないのが当たり前
(中略)
そもそも、なんでできると思ったの?という話です(P156)
言われてみたらそうですよね。
昔、メイク教室に通っていた時に、眉の描き方を教わり、「じゃあやってみましょう」と言われて描いてみたら先生とはまるで違う悲惨な仕上がりに。
それを嘆いたところ
「一度習っただけでうまく描けるんだったら、私たちの立場は」
と言われ、納得しました。
うまくできている人も、最初は下手くそでたくさん練習したり、努力しているはず。
最初が下手というのは大事なことなのです。
下手だからこそ失敗する。失敗するから学びがある。学びがあるから上達するのです(P156)。
凹んだり、落ち込んだりすると、上達しにくくなるそうですよ。
コツは、失敗しても100%氣にせずやり続けること。
自分の可能性を、成長を楽しんでしまいましょう。
まとめ
- 身口意を一致させることが、願いを叶える近道
- 「知る」だけではなく、「行動」して自分のものにする
- 誰でも最初は一番下手くそ。反復することで上達する
感想
密教の阿闍梨、と言われたらかしこまってしまいますが、とても親しみやすく、著者の本の中でも読みやすい。
テーマは「身口意を一致させて願望を実現」なんですが、ビジョンの作り方や人間関係、世界の捉え方など人生を変えてくれる教えがいっぱいです。
この本に書かれていることをきちんと身につけられたら、人生変わるだろうなーと思います。今年の10冊ノミネート決定です。
私のアクション:煩悩を抑え込まず、あると認める
自分を世界の中心として生きなければ、幸せになんてなれない。にもかかわらず…誰かの世界観で生きている(中略)これでは、自分の人生なのに、自分の人生を生きていない。
— やすこ (@yasuko659) March 30, 2023
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種市 勝覺『自分を変える「身口意」の法則』
あなたの世界観はあなたが決めよう#読了 #本が好き #フォレスト出版 pic.twitter.com/BasgzqUNjm
次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら
※メモは近日中にUPします!