毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

[読書日記]勝間式タイムパフォーマンスを上げる習慣☆☆☆ 

これからは、「コスパ」よりも「タイパ」


  • 「コスパ」よりも「タイパ」
  • 時間をお金に見なして扱う
  • 完璧主義をやめる



◆目次◆
第1章 時間リッチな人生を送るために
第2章 タイムパフォーマンスを意識する
第3章 頭のなかに「時間の家計簿」を持とう
第4章 時間泥棒を撃退しよう
第5章 仕事を効率化してリッチな人生を手に入れる

読んだきっかけ

今年2月に出版された本。家族が借りてきたので読んでみました。

こんな本です

お金持ちよりもむしろ「時間リッチ」を目指す、その考え方と具体的な方法を教えてくれる本。

勝間さんは以前から「お金よりも時間が大事」という考えの持ち主。
なので、今までの著作をその視点からまとめ直したような本でした。

ポイント1 「コスパ」よりも「タイパ」

この本で伝えたい内容をひと言にすると、この
「コスパ」よりも「タイパ」
になるそうです。

タイパ?と思ったあなた、遅れています(もちろん、私も知りませんでしたよ)。
タイパ=「タイムパフォーマンス」のこと。


これからは、お金よりも時間の方を重視した方がいいそうです。
これ、お金持ちの方は皆さん書かれていますね。勝間さんも何度も書いているはず。


お金は借りたり、投資で増やすことができますが、時間や寿命は増やせません。使ったら減る一方。
時間をお金よりも優先させる。
時間や寿命の無駄遣いを意識することから始めましょう。
というのがこの本の基本。


勝間さんの本ではおなじみ「時間割引率」も登場します。

時間割引率とは、

将来の報酬の価値を、現在の価値よりもどれくらい高く、あるいは低く感じられるか、時間による割引率で示したもの
多くの人が、将来得られるであろう報酬よりも、いますぐに手に入れることができる現在の報酬のほうが重要だと考えてしまいがち

時間割引率が高ければ高いほど、人は現在の報酬を重視
時間割引率が低ければ低いほど、将来の報酬を得るまで我慢することができる
※(P25)の内容を要約

時間リッチになるためには、この時間割引率をいかに下げるかが重要、なのだそうです。
つまり、眼の前の快楽をいかに回避してトータルの幸福度を上げるか。


勝間さんによれば、喫煙や飲酒、自炊しない、睡眠不足、これはどれも時間割引率が高いそうです。
健康を害し、寿命を縮める原因になるため。元気で長生き、が最もタイパがいいので。


ポイント2 時間をお金に見なして扱う

さすがは「経済評論家」(今でも勝間さんはご自身の肩書にこう書かれています)、時間の扱い方をお金の扱いと同じように考える方法がわかりやすい。


たとえば、こんな風に見なしてあります。
1.使える時間のうち2割を投資にあてる
2.時間家計簿
3.時間の予算を立てる


「2割を投資にあてる」は、勝間さんの名著『お金は銀行に預けるな~金融リテラシーの基本と実践~ (光文社新書)』以降、一貫して書かれているドルコスト平均法の応用。

普通の金銭的な投資と変わりません。早く投資をすればするほど、一定以上の時間が経過すれば、その配当だけで暮らせるようになるのと、まったく同じことが時間にも言える(P30)

どんなことに投資するかというと、将来、よりよい時間の使い方ができるように、その方法を探したり、そのためのスキルを身につけたりするために行動する時間にあてる(P32)

もちろん、読書は投資。
他にも、効率よく入力するための新しいツールを探したり、試したりするのも投資になります。


勝間さんは10年ほど前から「音声入力」に投資し、試行錯誤を繰り返してきた結果、今ではかなり早く原稿が書けるようになったそう。
投資することで、将来さまざまな「配当」を受け取れるんですね。

今日という日もまた、過去の積み重ねのうえにできあがっているのだということを意識する………過去のある日に投資した時間の積み重ねによる配当が、今日という時間(P43)

この発想ができれば、『7つの習慣』の“緊急ではないが、重要”をこなせるようになる、とありました。


時間家計簿は、1日の終わりに時間の使い方を振り返り、ABCの3段階で評価します。
A…有効に使えた
B…及第点ぎりぎり
C…イマイチで浪費

今の自分の時間の使い方を可視化する。
そして、いかにA評価の時間を増やし、C評価の時間を減らすか、アイデアを練りましょう、というものです。


この辺の話のベースは『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』(この本、電子書籍ないんですね。残念)にありました。
この本では投資/消費/浪費/空費の4分類だったので、ちょっと変わっています。



面白いと思ったのは、予算の立て方。
睡眠時間8時間は天引きし、残った時間を分に直す、というものです。

16✕60分=960分
1日の活動で使える時間は約1000分と考える。
すると、自分が使った時間がどのくらいの割合を占めているか、計算しやすくなるそうです。

30分なら3%、100分なら10%
日々の細々した行動にどれだけの時間がかかり、それがどのくらいのパーセンテージなのか計算してみると、時間の重みが実感できます。

無駄のないように、うまく使おう、という意識になれそうです。

まとめ

お金は借りたり増やしたりできるが、時間(=自分の寿命)はあらかじめ決まっていて、増やせない。
だから、お金よりも時間の使い方に敏感になりましょう、というのがこの本の主張。


その一方で、時間をお金のように見なし、家計簿をつけたり予算を立てたり、時間の2割を“投資”するという考え方は新鮮でした。
もちろん「時間割引率を下げる」はこの本の土台となる考え方です。

いかに「目の前の快楽」ではなく、人生の「全体最適」を考えて行動できるかが鍵。

感想

勝間さんが大きな「時間泥棒」と考えている「飲酒」と「ニュース」。確かに、どちらもほぼやめた現在、大きな恩恵に浴しています。


その一方で、時間の2割を投資に回し、得た時間をさらに再投資する…という超合理的な考え方は、ちょっと息苦しさも感じました。
「信号待ちの時間まで計算に入れて、そこでスケジュールをチェックする」という徹底的に無駄を排除する毎日。平気なのは勝間さんぐらいじゃないでしょうか。

こんな人にオススメ

毎日、大したこともできずに終わってしまうという人。
眼の前のことに飛びついてしまい、長期的なものの見方が苦手な人にはおすすめです。

勝間さんの本をこれまでたくさん読んでいる方は、後回しにしても大丈夫。
■レベル:守 基本的な考え方と、具体的な方法が書いてあるので取り組みやすい

私のアクション:1日に使える時間を1000分と考え、時間の予算を立ててみる



次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら

※メモは近日中にUPします!

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