毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

日本一本を読んでいる?人の読書指南☆☆

書評ブログ404 Blog Not Foundを主宰するネット界の著名人、小飼弾さんの読書術の本。ご本人もどんどん本を出版されているようだ。
前に読んだ『弾言』が面白かったのと、いったいどんな本の読み方をされているのか興味があったので読んでみた。


やっぱりものごとのとらえ方が面白い。
ごくごく一般的なことももちろん書いてある。成功している人はみんな本を読んでいるとか、新聞よりも本を読めとか、やはり古典は大事だとか、必ずアウトプットするとか。それ以外には付せんを貼るな、書き込むな、ハードカバーは嫌いだ、などの人によっては意見が分かれるようなことも。
でも、著者の本の面白さ、よさはやはり斬新な視点にあると思う。細かいハウツーの部分よりも、その独特な視点が新鮮だった。


たとえば、フィクションとノンフィクションで読み方を変える。ノンフィクションは構造がわかれば読めるという。
「クソ本」*1に対する考え方も面白い。。私も時々☆ひとつの本に当たって「なんじゃこりゃあ」と叫びたくなることがあるが、著者によれば「クソ本は青汁」なのでとらえようによっては糧になるそうだ。
そして、引っかからない、失敗しないためには新刊を買うのがもっともリスクが高く、ジャケ買いではなく必ず目次を見てから買うと失敗しにくくなるという。確かに、私が失敗したのは新刊で平積み、魅力的な表紙や装丁だったことが多いので、売りたい出版社の策略に引っかかったのだろう。


また、著者が幼少の頃や10代のエピソードが出てくる。この辺は興味が分かれるところだと思うが、私は著者のバックボーンを知ることで、これだけ本を読んでいる人なら書評も信用できるな、と感じた。

巻末には著者お勧めの本100+1*2も載っていて、本が読みたくなったらすぐ行動できる。紹介されているのは硬い本から一部18禁まで非常にジャンルが広く、さっそくいくつか探書リストに転記した。


ありきたりの読書術ではもの足りない人や、何ごともまず疑ってかかる人には特にいい本だと思う。
“あえて自分と反対意見の本を読む”という方法も勧めているので、その意味ではいろんな人が手に取る価値がある。ぜひ自分と合う部分と、ここは違うな、という部分をこの本を読んで確認してください。


関連記事
読書日記:『弾言』
小飼弾さんのインタビューはこちら(面白かったのでリンクしておきます)


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

相手が押しつけてくる情報は要らない(P27)

テレビにしろ新聞にしろ「プッシュ型」のメディアの情報、つまり相手が一方的に押しつけてくる情報はすべて捨ててしまいましょう。自分から必要な情報を取りに行くのが大事なのです。自分から行動を起こさなければ、何ごとも血肉化することはないのですから。

古典は背景を理解して初めて読める(P68)

古典はそのテキストだけを読んでも意味がなく、どんな時に誰に向かって書かれたのか、そのコンテキスト(=背景や文脈)を理解して初めて読み込めるものなのです。深く理解し、楽しむためには、その本が書かれた過去の時代のことを知らなければなりません。空気と言い換えてもよいかもしれません。

ノンフィクションは構造を読む(P83)

ノンフィクションは論文型、フィクションは物語型。厳密にいうと4分割のマトリックスで、ルポルタージュなど物語性を帯びたノンフィクションもあるし、ノンフィクションの中にも論文型の作品もあります。
しかし、世の中にある本の大多数はノンフィクション(論文)とフィクション(物語)に大きく分けられます。ですから、ノンフィクションという場合には論文型の本を、フィクションという場合には物語を指すと考えてください。

ノンフィクションは知らないところだけを読む(P87)

ノンフィクションを読むというのは、自分の知らない事柄を拾っていく作業です。だから、「これは知っている」という箇所は読み飛ばせるわけです。言い換えれば、本に書かれている内容から自分が獲得している知識分を引いた分だけを読めばいい。
たくさん読書をしていると、「これは前に読んだな」という経験があるので差分が少なくなり、結果的に速く読み終えられる。この差分の質や量によって、その本の重要さや面白さが決まってくるのです。

本を“商品”としてとらえる(P151)

裏を返すと、本で浪費したかったら新刊書に飛びつけばいいわけです。自分が出版社の社員になったつもりで本をとらえられると、クソ本を踏みにくくなるのは確かです。
このスタンスは、読書だけでなくて、どんな買い物にも言えることです。何かモノを買う時には、商品やサービスを提供する側の利益はどこにあるのかを考えてみる。本も商品に過ぎないということを念頭に置きながらながめると、間違いなくクソ本を踏みにくくなります。

本は目次を見て買う(P163)

本を鳥瞰する時に、一番大事なのが目次になります。表紙だけ見て買ってもいいのですが、どちらかというと表紙に含まれるメタデータは、本の内容というよりは、「この本をあなたは買うべきですよ!」と、商売に関するモノが大きい。内容が誇張されていたり、時には嘘みたいなものが書かれてあったりすることだってあります。
目次の方が嘘をつかない。表紙買いをする人は、まず目次に目を通してからでも遅くはありません。

*1:と著者が書いているのでそのまま引用。いわゆる「ハズレ本」のことですね

*2:これは『断言』のことでした