「メンタルトレーニングでオーラが作れるのか？」とタイトルを見て興味が湧き、読んでみた。
この本もなかなかの力作で、面白かった。
◆目次◆
Prologue オーラをまとえば、人生はガラリと変わる
第1章 人々を魅了する「オーラ」とは何か
第2章 「オーラがある人」の魅力と、その本質とは
第3章 潜在美女能力を開花させる〜心のエステへ、ようこそ
１ 心のクレンジング〜心の曇りやくすみを拭い去り、「自分の心」を感じる〜
２ 心のマッサージ〜心を活性化し、「ワクワク」を引き出す〜
３ 心のリフトアップ〜心の視点を引き上げ、感情のアンテナを高くする〜
４ 心のスタイリング〜自分の未来をイメージし、「なりたい自分」を創り出す〜
５ 心のデトックス〜心の錆を落とし、マインド革命を起こす〜
６ 心のドレスアップ〜心をメイクアップし、魅せたい自分を演出する〜
Epilogue 世界を変えられるのは、あなた自身
「オーラとは何か」という定義はむずかしいと思うが、著者はこんな風に考えているそうだ。
オーラとは、その人の「生き方」が生み出すモノ。
オーラとは、その人の「マインドの在り方」が生み出すモノ。
オーラは目に見えているものではなく、人が感じ取っているモノなのです(P10)。
本物のオーラとは「自分が最高である」という自尊心を、人からの評価ではなく、自分の内側に自分自身で創り上げた人が持っているものです(P32)。
確かに、目には見えなくても感じる印象のようなものはある。
それが著者の言う「マインド」に直結しているのなら、メンタルトレーニングで働きかけるのは可能だ、ということになる。
セルフエスティーム、とか自己肯定感と呼ばれるものと「オーラ」に関係があるとは今まで考えたことがなかったので、とても新鮮だった。
この本がめざすのは「潜在美女能力」の開花。
人は誰でも年をとる。でも、あわててアンチエイジングに走るのではなく、ここでもマインドの在り方が重要なのだ。
そのとき問われるのは「どんな心の在り方で生きるのか」なのです。
「自分」という確かなマインドを持てないまま、年齢に負けて生きるのか。
それとも年齢を重ねた自分に「誇り」と「自信」を持って生きるのか。
もちろん後者の自尊心を持った生き方こそが、人を魅了するのです。私があなたにお伝えしていくのは、そんな未来につながる道です(P12)。
全体には、著者のテーマである「マインドの法則」をよりくわしく、具体的に説明した本だ。
目次を見ていただければわかるが、「心のエステ」と称して、それぞれのステップをお肌の手入れにたとえてある。「クレンジング」や「リフティング」に置き換えた説明がわかりやすかった。
この本でも「計画」は自分を限定するので逆効果、とあった。
大事なのはビジョン（＝志）なのだ。
このあたりは「72時間手帳術」*1で書かれていたことと同じ。
個人的には、『マインドの法則』ではよくわからなかった「マインドビューポイント」を高くするワークが書いてあったので、それが収穫だった。
結局、もっとも大切なのは「ｗａｎｔ」＝自分が何をしたいのかにつきる。
自分が本当にしたいことを見極めることができれば、人生はぐっと前向きになり、パワーも湧いてくる。
大きなｗａｎｔをどう見つけるか、そして避けられない日々のｈａｖｅ ｔｏのをどうｗａｎｔに結びつけるか、などのアドバイスも。
おそらく、対象読者は「これからパートナーを見つけたい女性」だろう。
装丁なども全体にそういう作りになっている。
でも、それ以外の人でも充分役に立つ内容だ。
ただ、著者のカラー写真がグラビアのようについているのは、ちょっと疑問に感じた。
実際の本*2には帯がついていて、実は上の写真よりもさらに大きい、著者のアップ写真なのだ。
著者はモデル、女優を経てメンタルトレーナーになられた方なので、ビジュアルがいいのは当然なのだけど、そんなにそこをプッシュするのは逆にもったいない気がする。
「オーラがある人はこんなに輝いていますよ」の実例、ということなのだろうか。
レビューなどではあまり評価が高くないので、相性があるのかもしれませんが、私はいつも著者のパワーを受け取って元気になれます。
ピンと来た方は読んでみてください。
私のアクション：マインドビューポイントを上げるワークに取り組む
■レベル：守 わかりやすい本です。ただ、潜在意識の働きなど、基本的な知識はある方がさらに理解しやすいかも。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
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