毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

マインドフルネスで人生を変えた、本当にあった話☆☆☆☆

【2023.7.2UP】
原著タイトルは「ある外科医の真実の物語、人生を変える共感とマインドフルネスのマジック」
A NEWROSURGEON'S TRUE STORY OF THE LIFE-CHANGING MAGIC OF COMPASSION AND MINDFULNESS
で、ここには「マインドフルネス」がはっきり書かれている。

これはフィクションなんじゃないか、と思うくらいドラマチックな展開ですが、実話だそうです。


◆目次◆

Part1 人生の扉を開くマジック
1 消えそうな火を大きな炎に
2 ものすごい怒りがこみ上げてくるんだ
■ルースのマジック1 からだを緩める

3 考えることについて考える
■ルースのマジック2 頭の中の声を止める

4 自分をどう扱うかを決めるのは自分
■ルースのマジック3 心を開く

5 お金がたくさん欲しい
■ルースのマジック4 なりたい自分を描く

Part2 脳の不思議
6 いいことのなかった町を出る
7 それは受けいれられません
8 脳外科医、九死に一生を得る
9 豪邸、ポルシェ、美女、そして……

Part3 心の秘密
10 心のコンパスに従う
11 心のアルファベット
12 「適者生存」の本当の意味
13 みんなの旅が始まった

著者が中学2年になる夏、著者はひょんなことからマジックショップの奥で、ルースという女性から人生を変えるマジックを教えてもらう。
それを身につければ、人生は何でも願いが叶うという。

 ルースが教えてくれたことは、いまではマインドフルネスと視覚化(ビジュアリゼーション)と呼ばれているものだ。それは心を落ち着け、邪念を取り去り、内面へと旅するための素晴らしいテクニックだ(P247)。


ただ、当時は理屈もわからず、人生を変えたい一心で6週間にわたる訓練を続けた著者。
著者の家は貧しく、父は大酒飲みで家にお金を入れない。母は病気がちで寝ていることが多い。兄はいじめられて引きこもりがち。


人生で何がほしいか考えて、とルースにたずねられた著者は、子供の頃に「医者になりたい」と思ったことを思い出す。
貧しくてアパートをいつ立ち退きさせられるかわからない状況で、「医者になる」なんてとても叶えられるとは思えないが、ルースから教わった方法を続けると、奇跡が起きる。それも何度も。


一番大切なのは「心を開く」こと。
望めば何でも叶うが、何を叶えたいかは慎重に考える必要がある。著者も何度も痛い目に遭って学んできたという。
それが自分の本当の望みかどうかは、心を開かないとわからない。


この経験から、著者は「心のアルファベット」という心を開く10カ条を作り、瞑想の練習に付け加えたそうだ。


著者はルースが教えてくれたことが何なのか知りたいと思い、脳外科医になった。
脳外科医が脳のしくみをふまえて教えてくれるマインドフルネスは新鮮だ。

……「望んだものが手に入る」なんて言うと、気分を上げてくれるニューエイジのスローガンみたいだが、これは神経科学と脳可塑性の強力な例でもある。意志を向けることには大きな力がある。それは本当に脳を変え、灰白質の中の学習や成果や夢の実現を助ける部分を強化する(P147)。

きちんと根拠のあることなのだ、ということがよくわかる。


著者は医学と宗教の融合とでも言うべき分野に進出する。
そこでのダライ・ラマとの出会いの話は感動的だ。

著者の本当の望みを見つけたのだ。


10代の子供に教えるやり方なので、とてもわかりやすい。
現在の著者の話と行ったり来たりするし、専門用語もそれなりに出てくるので、時々むずかしいところもあるが、マインドフルネスのやり方そのものはシンプルだ。

そして、著者の人生を包み隠さず書いてあるので、著者のスピーチに涙を流したたくさんの聴衆と同じく、目頭が熱くなる。


文字ギッシリですが、内容が面白いので一気に読めます。
「単なるハウツーものは読みにくくて苦手」という方はぜひ。
私のアクション:ルースのマジックを毎日練習する
■レベル:離 話としては型破りすぎるので。マインドフルネスの手法は守


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