毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

[読書日記]モンク思考 自分に集中する技術☆☆☆☆

モンクマインド(僧侶の思考)で、本当の自分を生きられる



  • ポイント1 モンキーマインド VS モンクマインド
  • ポイント2 自分のダルマを知り、活かす
  • ポイント3 瞑想を取り入れる



◆目次◆
はじめに
パート1 手放す
第1章 アイデンティティー――自分だと思っているもの
第2章 ネガティビティー――邪悪な王様は空腹を満たせない
第3章 恐怖――「この世」という名のホテルへようこそ
第4章 意図――金(ゴールド)に目をくらませるな
呼吸瞑想

パート2 成長する
第5章 目的――サソリの性分
第6章 ルーティン――場所のエネルギー、時間の記憶
第7章 心(マインド)――御者のジレンマ
第8章 エゴ――キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
視覚化瞑想

パート3 与える
第9章 感謝――世界最強の薬
第10章 人間関係――人間観察
第11章 奉仕――他者のために木を植える
チャンティング瞑想
まとめ
巻末資料――ヴェーダ式パーソナリティ・テスト

ポイント1 モンキーマインド VS モンクマインド

モンキーマインドとは、制御されていない、暴れ回るマインド。
モンキーマインドは現在に集中することができない。枝から枝へ飛びまわる猿のようにせわしないことから、そう呼ばれています。


対するモンクマインド*1は訓練されたマインド。子どもを諭す親とも言えます。
この対比が面白い。


常に心の中にはこのふたつがせめぎ合っていると言います。
ネイティブアメリカンのチェロキー族には、このふたつを2匹のオオカミにたとえているエピソードがあるそうです。


1匹は怒り、妬み、欲望、恐れ、偽り、不安、そしてエゴを、もう1匹は平和、愛、思いやり、優しさ、謙虚さ、前向きさを表す。
――そして、勝つのは「自分が餌をやる方」なのです。


「餌をやる」とはどんな行為なのでしょう?

「きみが何を読み、何に耳を傾けるか、どう時間を使い、何をするか、どこに自分のエネルギーと集中力を傾けるか。それらのすべてが餌になる」

意識を向ける、理性を働かせる、話しかけるなどの方法でモンキーマインドを味方につけることができます。


日々、どんな風に過ごすかで、どちらが育つかが決まる。ちょっと背筋が伸びます。

ポイント2 自分のダルマを知り、活かす

ダルマとは、天職と似たような意味だと考えてください。

著者は「ヴァルナ」と「セーヴァ」が合わさったものと考えているそうです。

  • ヴァルナ…その人にとって大好きであり得意でもあること
  • セーヴァ…世の中のニーズを理解し、無私の心で他者に奉仕すること

きみが得意で好きなこと(ヴァルナ)が普遍的なニーズ(セーヴァ)と結びついて、人生の目的になったとき、きみは自分のダルマを生きていることになる191

ダルマに時間とエネルギーを費やしていると、自分の能力を最大限に発揮しつつ、しかも、世の中の役に立っているというダブルの満足感が得られる。自分のダルマを生きることは、人生を充実させる確実な道だ191

巻末には、自分のダルマが何か診断するテストも付いています*2
このテストでは、ダルマは「ガイド」「リーダー」「クリエイター」「メーカー」の4タイプに分かれています。
試しにやってみたところ、私は学生時代の適職テストとほぼ同じ結果になりました…。


ただしこれは目安。ダルマを見つけやすくする参考程度にしてほしい、とのことです。
くわしくは、実際にいろんなことに取り組みながら自分と対話して、見つけていくもののようです。


ポイント3 瞑想を取り入れる

やはり、この本の要は「瞑想」です。

瞑想とは、単に1日に15分間、目を閉じて過ごすことじゃない。自分自身に熟考と評価の時間を与えてやること(P180)

この頃は「短時間でもいい」という考え方が増えてきていますが、著者はそれに反対の立場。
「1日5分で上手く行かないのは、没入できていないから」だと言います。


まずは、没入体験してみることから。
1時間のクラスを受講する、1日のリトリートに参加してみることをすすめています。

その後、毎日10分間の瞑想をすれば、効果が感じられるはず。


著者は瞑想を始めたばかりの頃、身体が落ち着くまでに15分、頭の中のおしゃべりが止むまでさらに15分かかっていたそうです。
それなりに時間をかけたり、何かの片手間ではなく、きちんと向き合う心がまえを持つ必要があります。


瞑想は呼吸瞑想、視覚化瞑想、チャンティング瞑想、この3つをまとめてできる著者のルーティンに近い方法と、巻末に死の瞑想が紹介されています。

マインドフルネスの本で紹介されている方法も多い。
でも、きちんと修業した人の教えはベースがしっかりしているので、取り組みやすく感じました。

感想

著者は、大学卒業後、地元ロンドンを離れてインドのアシュラムで修業した、という経歴の持ち主。

3年間アシュラムで過ごしたあと、現在はニューヨークで自分のダルマを活かし、多くの人に知恵を広める活動をしています。


分厚くて、文字ギッシリで、読みやすいとは言えません。
それでも、僧侶としての経験に裏打ちされた教えは深い。なかなか他にはない本。

こんな人にオススメ

■レベル:守
毎日慌ただしくて疲れる、と感じている人。
自分が何者かわからない、漠然とした不安がある人。
マインドフルネスではもの足りない人にもおすすめです。
私のアクション:1日に15分、まず呼吸法を習慣化する



次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら
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*1:モンク(monk)とは、お坊さんのこと

*2:ヴェーダ式パーソナリティ・テスト