毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「スラック(slack)」=余裕を持とう

勝間式超コントロール思考
勝間和代
アチーブメント出版 (2019/02/02)
¥ 1,296


※ [Kindle版] はこちら

勝間式 超コントロール思考
アチーブメント出版 (2019/02/12)
売り上げランキング: 5,950

【2021.4.26UP】
家族が借りてきた本。もちろん勝間さんなので期待値は高かったんですが、それ以上の充実度!

長年の勝間本読者として、「これからの勝間さんの方向性が定まった」印象を受けました。
読んでいて、とてもワクワクしました。


  • ポイント1 余裕を確保する
  • ポイント2 誰と、どの程度付き合うかを選ぶ
  • ポイント3 予防医学で健康をキープ



◆本の目次◆
はじめに
序章 なぜ「超コントロール思考」が必要なのか
第1章 仕事をコントロールする
第2章 お金をコントロールする
第3章 健康をコントロールする
第4章 人間関係をコントロールする
第5章 家事をコントロールする
第6章 娯楽をコントロールする
おわりに

こんな本です

勝間さんがこの本で一番言いたいことは「いかに主体的に生きるか」。

例えば、自己啓発書の名著である『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著)では、1つ目の習慣として
「主体的であること」
を示しており、これこそが残り全ての習慣の基本になるとしています。
(中略)
自分が影響を与えることができる──つまり、自分がコントロールできることを増やしていくことこそが、主体的な生き方へとつながる(P16-17)

つまり、他人に決められたり、振り回されたりする要素をどれだけ減らし、自分でコントロールできるようにするか。


コントロール思考の持ち主になるためには

  1. 選択肢を広げる…自分がどのような選択肢を持っているのか、常に広い視野で考え、自分ができることをまず確認する習慣をつける
  2. 知識を得る…コントロールの要になるのは、さまざまな情報から得る知識。まずは情報収集に貪欲になる

のふたつが必要なのだそうです。


そのための具体的な方法を、各分野ごとに提案してある本です。
ここでは私が印象に残った3つをご紹介します。

ポイント1 余裕を確保する

コントロール不能に陥る原因のひとつは「余裕のなさ」

わたしたちはスラックがあることで、さまざまな見込み違いや、新しく起きた出来事に対して、コントロールする力をある程度持ち続けることができるのです。
何もかもがパンパンの状態というのは、余裕のない状態そのものより、そのことによってさまざまなコントロール権を失ってしまうことが、より大きなリスクに(P37)

最初からある程度、隙間ができるようにしておけば、何か不測の事態が生じても、その隙間で吸収することができます。  
この余裕を、英語では「スラック」という概念で表します。仕事をイメージ通りにコントロールできるようにするためには、少なくとも時間や量などのリソースのうち2割、できれば3割程度のスラックを常に用意しておかないといけない(P69)

この「スラック」という概念が新鮮でした。
余裕がないといろいろ失敗をしやすいとか、いいアイデアが浮かばなくて時間がかかる、という経験はありましたが、意識して確保しておくほど重要だとは。


収納と同じなのかもしれません。
パンパンに詰め込むのではなく、余裕を持たせておいた方がどこに何があるかひと目でわかって、取り出しやすい、というのが収納のセオリー。


ただし、余裕のある予定を立てたり、気持ちや時間の余裕を確保するためにどうするか?という視点で生活を見直す必要があります。

ちょっとした工夫で一度に数秒、数分短くできるようなことでも、どんどん積み重ねていくことを、勝間さんは勧めています。
小さなことであっても、10年単位で考えれば大きな差がつく。

ポイント2 誰と、どの程度付き合うかを選ぶ

以前の著書にもあったように、勝間さんはギブアンドテイクではなく、ギブの5乗を提唱。
基本的にはどんどん人に親切にする勝間さん。

自分のした親切が相手から返って来なくても、いつか別のところから返ってくればいいと思うようになってさらに楽になったそうです。


一方、嫌な人、苦手な人とは無理して付き合う必要はない、とも書いています。

わたしたちは自分のことしかコントロールできませんが「どの人と付き合うか」ということについては、自分の判断でコントロール可能です。
(中略)
これには順序があります。
第一には、基本的に誰にでも利他性を持って対応する
第二に、相手が自分のことを搾取する人だと気付いた時点でその人を遠ざける
という二段構えにする(P198-199)

つまり、初めはみんなに親切にするが、相手が搾取しかしない人だったり、信頼関係を築けない人だと感じたら線を引く、ということです。


今はネット、特にSNSがあるので、気の合う人と緩くつながることが可能になった。無理して辛い相手と付き合う必要はなくなりつつあるのだとか。

もちろん、仕事上のつき合いは避けられませんが、「苦手な人、会わない人とは上手に距離を置き、必要以上に接しない」というのもコントロール法のひとつです。

ポイント3 予防医学で健康をキープ

健康は先手必勝。早めに手を打つことでひどくならないうちに対処できるし、予防すればさらにいい状態を維持できる、というのが勝間さんの考え方。

◇予防医療は、自分がこれから生きる数十年を一番楽にしてくれます。
不調が病気になる前に、さっさと予防医療を受けて解決することが、健康に関する最適なコントロール法になります(P177)。

予防医学とコントロールが自分の中では結びついていませんでしたが、これもひとつのコントロール思考なのか、と新鮮だったので挙げました。


確かに、定期的に歯科検診を受けていれば、どうしようもなくなってから行くよりも結局は時間もお金も最小限で済みますよね。
人生をいい状態にコントロールするためには、意識しておいた方がよさそうです。

まとめ

超コントロール思考を身につけると

  • 生活のほぼすべてが自分のイメージ通りの労力とスピード感で、毎日が進む。
  • 朝起きた時に人生が楽しくて仕方がなく、毎日がストレスフリーになる。
  • 自分の時間の使い方が、毎日が、超効率的になる。
  • 自分でお金の稼ぎ方も使い方もコントロール出来ていて、毎日の十分なお金があるが無駄遣いもしない
  • おいしい食事と適度な運動で、心も体も疲れなくなる。
  • 問題にあたるときもあるが、その解決に向けて、毎日前進していくことができる(P5)。

こんないいことが手に入ります。

一度に全部変えるのは大変なので、気になるところから取り入れればOK。


お金に対する考え方などは、以前の著書と基本スタンスは同じ。でも、
「自分の人生をコントロールするためにどうするか」
「選択肢を増やすためにどうするか」
という切り口で見ると新鮮でした。

個人的にはガジェット系のところと、料理の時短のところを付せんだらけにしてしまいました。
どれだけ情報を得るかで人生が決まるのなら、この本を読めば一気に3段階アップくらいは可能なはず。


そのくらい内容が濃い本です。個人的「2019年年間ランキング」3位ですから。
人にコントロールされたくない人は必読です。
私のアクション:職場で目一杯働くのをやめる。どのくらいの余裕がベストか探る
■レベル:破 

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