毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

[読書日記]心に折り合いをつけてうまいことやる習慣☆☆☆ 

心に折り合いをつけて うまいことやる習慣
中村 恒子 (聞き書き:奥田 弘美)
すばる舎 (2018-06-21)
¥ 1,430

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心に折り合いをつけて うまいことやる習慣
すばる舎 (2018-07-12)
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【2019/12/06UP】
著者(語り手)・中村恒子さんは1929年生まれで今年90歳。この本が出た2018年も現役の精神科医として週に4回働いている。

聞き手の奥田弘美さんも精神科医だが、18年前に中村恒子さんに出会い、「向いてると思うで」と言われたことがきっかけで転向された経験の持ち主。
中村さんの魅力を書きたいと思い続け、ようやく形になったのがこの本。


女性が結婚し、子どもを持ってからも仕事を続けるのは今でこそ一般的になってきたが、中村さんの年代では珍しかったのではないか。
ひとつのことを長く続ける秘訣みたいなものが学べるといいな、と思いながら読んでみた。


◆本の目次◆
はじめに
書き手(精神科医・奥田弘美)より
第1章 なんのために、働きますか?
第2章 期待しないほうがうまいことやれる
第3章 人間関係には、妙がある
第4章 心を平静に戻す
第5章 あれやこれやを、両立していくには
第6章 「日々たんたん」な生き方
おわりに

流れのままに生きる

中村さんは広島出身。16の時に大阪に出てきて医学を学び、医師となる。
医者になりたいと思ったわけではなく、戦争で医師が足りなくなり、男性も少ないことから女性医師を増やすという国策に乗っただけ。精神科医になったのも流れ。
お見合いで結婚し、2子をもうけ、子育てに専念しようかと思ったのに流れは正反対の方に行く。夫の稼ぎはあまり当てにできない上に、職場からは呼び戻されるし、なぜか両親が出てきて「同居するから子どものことは任せて働きなさい」と言われる始末。
その後もなぜか仕事を減らそうと思うと反対の流れになり、そのままずっと続けてきた、という。


よく言えば自然体、悪く言えば「流されるまま」になるだろうか。
でも、ちょっと大阪弁の親しみやすい言葉で語られるあれこれを読んでいると、それもいいかな、と感じてくるから不思議だ。

長年精神科医として、患者さんが思い詰めたり、執着したり、すべてがうまく行かなくて疲弊したりする姿を見るうちにそう感じるようになったのもあるかもしれない。


置かれた場所で咲きなさい』を思い出した。
玄侑宗久さんの本*1で読んだ、“日本は西洋の「自我」の概念をうまく取り込めなかった”という言葉にもつながっている気がする。中村さんは、「西洋的な自我」のないところで生きるお手本なのかもしれない。

合わない人は避けていい

中村さんは、人との距離のとり方が絶妙だそうだ(奥田さんによる)。
合わない人とは割り切って薄くつき合う。気の合う人に意識と時間を向けることが、職場でストレスをためずに長く居続ける秘訣だという。
つきあい方を変えていいんだ!というのが驚きだった。何だかえこひいきみたいで悪いと思ってきたけど、よく考えたら仕事がちゃんと回ればそれでいいんだから。

「ウジウジ考えないために暇を作らない」というのも、耳が痛かった。確かに、忙しければあれこれ思い悩むヒマがなくなる。くよくよ考え込んでしまうのは、やることがないからでした。すみません。
ただし、「仕事を増やすのはしんどいから、楽しいことを増やす」のが、恒子先生のおすすめ。

中途半端でいいんです

個人的に一番ヒットしたのは「中途半端でええ」ということば。そうなんです。完璧主義も自分で自分をしんどくしてしまう元凶。

完ぺきを目指して挫折するよりも、不細工な形でも続けていくことのほうが大事なんやないかと私は思います。
「ここだけは超えたらアカン」という一線を一応決めておいて、それを下回らないようにがんばる。下回らなければ、中途半端でもええ。(P156)

 人生の満足感は、誰方の人が決めるもんではありません。誰かと同じような人生を生きなければならないという決まりもありません。
 「これが自分の人生や」と、一つ覚悟を決めてください。
  結局人生は、「自分らしく」しか生きられないんですわ(P226)。

本の締めくくりに出てくるこの言葉は、とても深い。
「自分以外の誰か」になろうとするから、辛いんじゃないだろうか。


むずかしく考えず、たんたんと生きるのもありかな、と思えました。
ちゃんとしなきゃ、がんばらなきゃ、と自分を追い詰めがちな人にいい1冊。肩の荷が下りて楽になれますよ。
私のアクション:完璧を目指さない。最低ラインを決め、それが守れたらOK
■レベル:守


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※この本のメモはありません

*1:手もとにないので断言はできませんが、たぶん『禅的生活