家族が借りてきた本。失礼ながら、著者のいしかわゆきさんのことは 今回初めて知りました。
以前「新R25」編集部にいらっしゃったそうなので、書かれた記事はたぶん読んだことがあるはず。
今まで読んだ「文章術」の中で、一番「即、書きたくなる」本でした。
- ポイント1 日記の延長でいいのだ
- ポイント2 自分の気持ちを書いていいのだ
- ポイント3 せっかくなら、読んでもらえるコツも
◆本の目次◆
はじめに 人生なんて、「書く」だけで変わる
第1章 言葉と仲良くなれば書けるようになる
第2章 習慣になれば書くのが楽しくなる
第3章 ネタを見つけられると止まらなくなる
第4章 ちゃんと伝わると嬉しくなる
第5章 読まれるともっと好きになる
第6章 「書く」ことが与えてくれるもの
おわりに 「書くこと」で変わるもの、変えちゃいけないもの「書く習慣」をつくる52のコツまとめ
「書く習慣」1か月チャレンジ
こんな本です
いしかわさんはWEBライターとして活躍中の方。
note.com
この本を書いたきっかけは、noteに毎日書いていた「ゆぴの10分日記」が出版社の目にとまり、オファーを受けたからだそう。
この本では、「どう書くか」は学べないかもしれません。
でも、あなたのなかにある「書きたい」気持ちを育んで、無理なく楽しく続けられる「習慣」を身につけられる本にはなっている自信があります(P16)
お作法、関係なし!
接続詞の選び方とか起承転結とか、読まれる文章のルールなんか一切なし!
テーマは「いかに個人的な感情を文章に詰め込むか」。
楽しく書くための考え方とヒントがいっぱいの本です。
たいていの文章術の本は「あれはダメ、これはダメ」と禁止されることばかり。
でも、この本では「えっ、それでいいの?」「それやってもいいの?」がたくさん。
「文章の書き方」の本なのに、ものすごく癒されました。
今まで、「これやっちゃダメだろうな…」と思って自重していたことが、ほぼ全部オッケーでした。
私にとっては、すごく許された感じのする1冊。
ポイント1 日記の延長でいいのだ
いしかわさんは、まず「誰にも見せない前提で本音を書く」ことを勧めています。
赤裸々なエッセイストも、きっとはじめは小さな日記帳から始まったはずだから。
人に読んでもらおうとかしこまるから、勢いや自分らしい言葉が消えてしまう。
これは個性だから、そのまま出せばいい。
そう思うと、かなりハードルは下がります。
ポイント2 自分の気持ちを書いていいのだ
驚いたのは、本について書いた文章で
「みんなが知りたいのは本のあらすじではなく、感想」
と断言していたこと。
――えっ、そうなの?
今まで
「このブログは本を紹介するんだから、あんまり自分の思ったことを書いちゃイカン」
って思ってましたよ(ここ1~2年でかなり変わってきていますが)。
もちろん、本がテーマの場合に限りません。
「1%の体験は、100%の評論に勝る」
のだそうです。
実体験から出た言葉は強い!
自分の経験から出たことを、自分の言葉で、「私はこう思います」と堂々と書いていいんです。
印象に残ったのは、
「SEO対策の文はこれから読まれなくなる」
という言葉。
SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンで上位に表示させるための方法です。
「Webでアクセス数を上げたいなら、SEO対策は必至」
とよく言われますよね。
でもきっと、それはGoogleなどの「システム」に対して文章を書くことになり、人の心には響かない気がします。
カラオケで100点を取る歌い方が実はちょっと不自然、というのに似ているかもしれません。
世間で話題になったことを調べる時に、「トレンドブログ」のお世話になることがあります。
トレンドブログとは、「話題になっていることをいち早く記事にして、アクセスを集め、そこから利益を上げよう」というブログです。
おそらく、SEO対策をしまくった結果、誰が書いても同じような文章になるんでしょう。
まったく印象に残りません。
その逆で、私が定期的に見に行くブログは、ほぼ全部「書いている人の文章が好き」なんです。
書いてあるテーマにそれほど興味がない日でも、文章が面白いから読んでしまう。
世の中が「個性のない文章」に飽きて来ちゃったのかもしれません。
「どうやったら読まれる文章になるか?」
じゃなくて、
「どうやったら思ったことを伝えられるのか?」
を考える方が、絶対楽しい。
ポイント3 せっかくなら、読んでもらえるコツも
基本、「何でも好きなことを書けばいいのだ」というスタンスですが、
「せっかく書くんだから読んでもらったほうがいいよね」
というヒントもたくさん紹介されています。
面白いと思ったものをいくつか書くと、
■毎日書く時間を決めて日課にする→読んでもらう人の日課にする
ブログをUPする時間を決めて毎日その時間にUPし続けていると、読んでくれる人にとってもそれが日課になります。
■文章の自分ごと化
あくまで「自分の経験」を書けばいいんですが、それが「読んでくれる人に対して書かれている」内容になると、ぐっと届きやすくなります。
■タイトルに「パワーワード」と「主観」を入れる
これは、ゆぴ先生のnoteの記事タイトルを見るとわかりやすい。「えっ、何々?」と思ってくれるようなタイトルがおすすめ。
■文章の顔はイケメンより三枚目
「端正で、わかりやすく」といった文章よりも、実は親しみやすくて面白い文章の方が読まれるそうです。
もっと早く知りたかったよ…。
大げさなことはなく、ちょっとした心がけでできることがほとんど。
これなら、気軽に試せます。
まとめ
- 主観と客観(3:7くらい?「自分語り乙」にならないギリギリのライン)が絶妙な感じの、著者の文章が心地いい
- 「自分のために書く」「好きなものについて書く」が潔い
- でも、実は「読んでもらえるコツ」もいろいろあるんです
「書くことが習慣になっていない人」や、「習慣にしたいけどできない人」がターゲットですが、実はもっと幅広い層に必要な本。
面白そう、と思った人はぜひ!読んでみてください。
個人的「今年の10冊」にエントリー決定!
私のアクション:PCを使わず、スマホだけで書いてみる
■レベル:守 ※内容は新鮮で斬新ですが、わかりやすいので
飾らない本音だから、面白いんです。
— やすこ (@yasuko659) 2021年11月7日
本音だから、読まれるんです。
むしろそこを除いたら、あなたの存在が文章から消えてしまいます
——いしかわゆき『書く習慣』好きに書いていいんだ、と許された気持ちになる本。ブログ書きたくなりました!#読了 #本が好き #クロスメディア・パブリッシング pic.twitter.com/GsM8NU61qn
次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら
※メモは近日中にUPします!
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