書店で見かけた本。
Emiさんの本は何冊か読んだことがあり、マイノートも試しましたが、いつの間にか挫折。
バレットジャーナルは続いているものの、肝心の「ログ」が書けない状態*1。
この状況を変えるヒントになれば、と思い読んでみました。
たくさん収穫がありました!
- ポイント1 マイノートは心の貯金通帳
- ポイント2 本質は「書く」より「読む」にあり
- ポイント3 貼るのは「貼った方が早い」もの、「より思い出せる」もの
◆本の目次◆
1 マイノートのつくりかた
2 マイノートで自分がわかる
3 マイノートで生きやすくなる
4 マイノートで生活が変わる
5 マイノートで人付き合いが変わる
6 マイノートで仕事が変わる
7 マイノートで子育て・夫婦関係が変わる
8 マイノートを続けるコツ
こんな本です
EmiさんはOURHOMEというショップを経営し、暮らし方について発信されています。
ourhome305.com
著書もたくさん。
2017年、『わたしらしさを知る マイノートのつくりかた』という本も出版されています。この本はその続編、という位置づけ。
これまでは写真が多い、さっと読める体裁の本が多かったEmiさん。
今回は初めて200ページ弱の単行本として出版されています*2。
Emiさんは就職直後からマイノートを書きはじめたそうで、その数17年で70冊!!
長年の経験から教えてくれる、「自分だけのノートの作り方」はノート好きにはたまりません。
ポイント1 マイノートは心の貯金通帳
「今感じた素直な気持ちを貯めていく」のがマイノート。
スクラップブックでもないし、日記でもない。
毎日書かなくてもいいので、ライフログとも違います。
カギは「心が動いたことを書く」こと。
“心が動いたこと”たとえばこんなこと(P35)
- ピンときたこと
- わくわくすること
- なるほどと思ったこと
- すごい!と思ったこと
- 泣きそうなくらい感動したこと
- なんで?と思ったこと
- モヤモヤしたこと
- イライラとしたこと
- ドーンと落ち込んだこと
- びっくりしたこと…etc.
自分のフィルターを通して、本当に「心が動いたこと」を残していれば、あとで見返したときにまた心がわくわく動くのです(P35)。
「ポジティブ、ネガティブどちらも書く」というのが新鮮。
ネガティブなことも、書くことでポジティブに転換できるそうです。
書き出して、見つめ直すことで、「その出来事」に対する受け止め方が変わるのかもしれません。
それから、全部1冊に書く、仕事とプライベートを分けないのもポイント。
この辺は好みが分かれるかもしれませんが、Emiさんはノートを分けたらうまく行かなかったそうです。
ポイント2 本質は「書く」より「読む」にあり
「貯金と一緒で貯めるだけではもったいない」と書かれています。
有意義に使うことで人生に返ってくるそう。
Emiさんは本棚のすぐ手に取れるところに70冊ずらっと並べていて、ことあるごとに読み返しているとか。
どれを読めばいいのか、という目安はこんな感じ。
- 落ち込んだときに読み返す…自分の成長がわかって励まされる(過去のもの)
- 何かアイデアを探す…自分のアンテナに引っかかったものを拾う(最近のもの)
Emiさんはスマホに手が伸びそうになったら、本棚にずらりと並んだマイノートを見返す習慣があるそうです。
この時はその日の気分で手に取っているとありました。
ただ読み返すだけではありません。
違う色のペンを持って線を引いたり、書き加えたり。
時が経つことで新たな気づきがあったり、気持ちの変化があるので、そういうことも書いておく。
この時は、“赤ペンで自分に○をつけるつもりで”書くそうです。
ポイント3 貼るのは「貼った方が早い」もの、「より思い出せる」もの
ノートのよさは、自由にいろいろ貼れること。
ただ、どんなものをどのくらい貼ればいいのか、気になりますよね。
Emiさんのガイドラインは
- 「貼った方が早い」
- 「貼った方が思い出せる」
ものだそうです。
貼るのは、たとえばこんなもの(P40)
- 新聞記事
- 雑誌・フリーペーパーの切り抜き
- 子どもが作った折り紙
- 子どもの学校からのお便り
- ショップカード
- プリントしたメール
- チケット
- 手紙
- 写真
- 名刺
- レシピ
- おみくじ…etc.
「本の挿絵」のような感覚で貼っているそうです。
面白いなと思ったのは、スマホの画像もまとめて貼っていること。
“スマホのカメラロールに「好きなものフォルダ」を作っておき、9つまとめてスクショして印刷”
と書いてありました。
マイノートに貼っておけば目に触れるので、思い出しやすくなりそうですね。
また、旅行の時は、写真はスマホに残し、時系列でマイノートに記録するといいます。
マイノートと一緒に写真を見ると、小さなエピソードまで鮮明に思い出せるのでおすすめです。
まとめ
目指すは「自分に必要なことだけが詰まった雑誌」。
手書きのノートは検索性が…と思っていましたが、対策としては
- 日付をしっかり書いておく
- タイトルをつける
- 箇条書きで書く(文章で書いてしまうと探しにくくなる)
でかなり探しやすくなるそうです。
ノートにも通し番号と、区別がつくように写真やシールを貼っておくと、思い出しやすいとか。
実際にマイノートを書いている人のページを見て、「こうするともっとよくなりますよ」という赤ペン先生のようなコラムが、「マイノート」がどんなもので、何を目指すのか、とてもわかりやすかったです。
自分のことがわかるようになり、健康管理やネタ帳としても使えるマイノート。
残したいんだけどやり方がわからない人、ライフログがうまく行かない人におすすめ。
奥野宣之さんの『人生は1冊のノートにまとめなさい―体験を自分化する「100円ノート」ライフログ』と、基本は同じ(日付を6桁で書く、内容ごとに線を引いて区切る、書くペンの色は変えない、あとで読み返して違う色のペンで書き込むなど)。
ただ、女性ならではの視点と、毎日書かなくてもいい、というゆるさがハードルを下げていると感じました。
すでにデジタルでいろんな記録ができている人も、そこからこぼれているものをマイノートで拾えるかも(私です)。
私のアクション:「心が動いたことを書く」ポジだけじゃなく、ネガも書いて整理し、プラスにする♪
■レベル:守
マイノートはまさに「心の貯金通帳」…「今感じた素直な気持ち」の貯金がいつか自分のためになる
— やすこ (@yasuko659) 2022年3月16日
——Emi『続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート』
心が動いたこと、エピソードを貯めていくと、いつか人生に返ってくる。読み返すことに価値がある#読了 #本が好き #大和書房 pic.twitter.com/KW6xfe7sf0
次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら
※この本のメモはありません
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