毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

[読書日記]人生を変えるモーニングメソッド☆☆☆☆

自分が進歩しなければ、人生は進歩しない。常に自分を成長させる時間を持たなければ、人生はよくならない



  • ポイント1 1時間でバランスよく朝活する、それが「モーニングメソッド」
  • ポイント2 脱「バックミラー症候群」
  • ポイント3 1回サボるとそれがあなたのアイデンティティになる



◆目次◆
1章 潜在能力をフルに目覚めさせれば人生が拓ける
2章 モーニングメソッドで自分をバージョンアップする!
3章 95パーセントのリアリティ・チェック
4章 明日から「朝」を変えるマインドセット
5章 スヌーズボタンを使わない目覚めのポイント
6章 確実に人生を変える6つの習慣
 サイレンス/アファメーション/イメージング/エクササイズ/リーディング/ライティング
7章 6分間で結果を出す短縮版モーニングメソッド
8章 モーニングメソッドをライフスタイルに合わせる
9章 新しい習慣を定着させる方法
10章 明日から「新しい自分」を始めよう

読んだきっかけ

ずっと前に、印南敦史さんのライフハッカー書評で見かけて、リストに入れていたもの。
調べたら2017年でした……。
www.lifehacker.jp

タイミングが合って、ようやく今回読めました。素晴らしい本でした。

こんな本です

著者は2007年、リーマンショックにより人生二度目のどん底状態の時*1、人生を変えようと早起きを始めます。


早起きして何をしようかと考えた彼は、今までやろうと思っていてもなかなかできなかったこと(瞑想、アファメーション、成功のイメージング、日記を書く、読書、エクササイズ)を少しずつやることを思いつきます。


それが習慣化し、人生を大きく好転させることに成功。現在はコーチとしても活躍されています。
そのノウハウをまとめたのがこの本です。

※この項目は、先にこの本の一部を紹介した別館より引用しました。
www.yasuko659.com


ポイント1 1時間でバランスよく朝活する、それが「モーニングメソッド」

モーニングメソッドは、次の6つのメニューでできています。

  1. サイレンス…瞑想・祈り・感謝など
  2. アファメーション…「理想の自分になれる」言葉を繰り返し唱える
  3. イメージング…達成したい目標や手に入れたいものを具体的にイメージし、そのために必要な行動を心のなかでリハーサルする
  4. リーディング…読書
  5. ライティング…日記を書く。思考を頭から取り出して文字にする
  6. エクササイズ…体を動かす。歩いても、走っても、ヨガでもOK


サンプルスケジュールも紹介されています。

サンプルスケジュール(60分)

  1. サイレンス…5分
  2. アファメーション…5分
  3. イメージング…5分
  4. リーディング…20分
  5. ライティング…5分
  6. エクササイズ…20分

順番は好みで変えていいし、時間も変更OK。
ふだんは30分だけど、週末は60分、という変え方でもいいし、忙しい時期は短く切り上げるなど、臨機応変に。


著者はいつも60分かけているそうですが、この本の執筆期間中は30分にし、残り30分で原稿を書いたとか。
そんな風に自由にカスタマイズできるのがうれしい。


ものすごく忙しい人向けの6分コースもあります(すべてを1分ずつ行う!)。
それでも何もしないのとは大きな違いがあるそうですよ。

いきなり60分が大変そうだと思ったら、まずは6分コースから始めてみるのも手。

ポイント2 脱「バックミラー症候群」

成功している、満足している人生を送っているのはわずか5%なのだそうです。
残りの95%は妥協の人生を送っている。


「あなたが『人並みの人生』を選ぶ7つの理由」が書いてあります。
残り95%でいることを、著者は「平凡化」と呼んでいるのですが、そのトップに出てくるのが「パックミラー症候群」。

読んで、「痛たたた…」になりました。

僕たちは無意識のうちにバックミラーを使って、過去を再生しては追体験する。そして、「昔の自分の姿」を「今の姿」だと思い込み、過去の縛りを基準にして自分の限界を決め、今そこに確実に存在する可能性にブレーキをかけてしまうのだ(P69)


私達は無意識に過去を基準にしています。現在も未来も、過去の延長線にあると思い込み、チャンスを逃してしまう。
バックミラーを見る癖をやめましょう。

変わりに、無限の可能性に満ちた人生をイメージする。「自分の過去は自分の未来とは違う」という思考パターンを受けれよう。自分に自身を与える言葉をつぶやこう。
どんなことも可能であり、自分にはそれだけの能力と意欲があるのだ(P70)。

もうおわかりですね。そのためにモーニングメソッドはあるのです。

ポイント3 1回サボるとそれがあなたのアイデンティティになる

めちゃくちゃ怖い!と思ったのがこの話。
やろうと決めていたことをさぼる、先延ばしにする。これ、実はものすごく危険です。

ワークアウトを1回さぼる影響はそのときだけだし、次回2倍やればいい、と考えるのは、とんでもない間違い
(中略)
なぜなら、あなたが思うこと、選ぶこと、行動することが、「あなたの今後の姿」を形作り、最終的には人生のクオリティを決定することになる(P75)

毎回「正しい道」ではなく「ラクな道」を選んでいれば、それがあなたのアイデンティティや人柄になる。「正しいこと」より「ラクなこと」を選ぶタイプの人間になるのだ(P76)


一度ラクな行動をすることで、「決まりごとに従わなくてもいい」という指示が、潜在意識にプログラミングされてしまうんです!怖い!


「たった一度ではなく、未来の自分を決めてしまう」んだったら、今日どう過ごすかがものすごく大事になりますよね。
これもかなり痛い言葉でした。

感想

「6つをバランスよく」というのがこのメソッドのキモかな、と感じました。

6つのメニューのひとつ、「アファメーション」は、この頃は否定的な考え方のほうが主流ですが*2、この本では超推奨されています。
ただ読むだけではなく、感情を入れて読む、という力の入れようです。


実際に、交通事故の後遺症による記憶力の低下をアファメーションで回復したというのですから、その信頼度もうかがえるというもの。
ただ、成功をイメージするだけでなく、イメージと現在のギャップを埋めるために行動するよう書いているので、そこがただのアファメーションとは違うかもしれません。


個人的には「モーニングメソッド」のやり方以上に、5%の人になるための考え方、意識の作り方などがとても参考になりました。
自分を変えたいすべての人に、おすすめです。

こんな人にオススメ
  • 朝活やったけど続かなかった、という人
  • 朝活やりたいけど、何をどうやればいいかよくわからない人
  • 日々流されてしまう自分を、何とかしたい人

私のアクション:読書の時間に、「何度も繰り返して読みたい本」を読む
■レベル:破 朝活の本はたくさんありますが、メニューがこまごまたくさんあるのは新しい 



次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら

book.yasuko659.com


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*1:最初のどん底は交通事故で心肺停止になり、全身11箇所の骨折と脳にダメージを受けたこと

*2:理想が実現した状態をイメージすると安心してしまって行動しない、などと言われています