毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「ご機嫌取り」はゴキゲンな菩薩行☆☆☆

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マイ仏教 (新潮新書)
新潮社 (2012/07/01)
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先日読んだ、みうらじゅんさんとリリー・フランキーさんの『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか』に出てきて、面白そうだったのでさっそく図書館で借りてみた。

やはり、予想を裏切らない面白さだった。


◆目次◆
まえがき
第1章 仏像少年
第2章 青春という名の「荒行」
第3章 諸行無常諸法無我
第4章 地獄ブームと後ろメタファー
第5章 ご機嫌な「菩薩行」
第6章 いつも心に「マイ仏教」を!
グレイト余生。――あとがきに代えて

みうらじゅんさんのことは、実はあまりよく知らない(すみません)。「マイブーム」とか「仏像が好き」といった、超有名なイメージしかない。
この本のはじめには、みうらさんの生い立ちがかなりくわしく書かれていて、それで初めて「子供の頃、お坊さんになりたかった」「だから仏教系の中高一貫校に通った」ことを知った。

ご本人は自分は素人、と書かれていて、自分が仏教のことなど解説していいものか*1、と悩まれたそうだ。
だが「プロじゃないけど仏教がずっと好きだった人」の説明はバランスがよく、受け入れやすい。
地獄の詳細な解説などはお坊さんよりも面白いかもしれない。
だからタイトルも『マイ仏教』、みうらさん流の解釈なのだ。

『〜いずれ死ぬっつーじゃないですか』でも印象に残った造語センスが今回も炸裂。マイ念仏として提案されている数々の言葉も楽しい(下のメモにあります)。


中でも、一番印象に残ったのが第5章のご機嫌な「菩薩行」。
「自分探し」より「自分なくし」を提唱するみうらさんは、「自分なくし」に最適なのが他の人のご機嫌取りだと書いている。
ご機嫌取りとはふだんあまりいい意味で使わない言葉だが、みうらさんの手にかかるとあら不思議、立派な「利他」の精神による行になるのだ。

つまらないプライドがあるとご機嫌取りはできない。とことん自分をなくさないとできない。そしてそれが、人が喜ぶことにつながるので、「行」と思って取り組むといいそうだ。
ついつい人は「これだけ尽くしたんだから、このくらい見返りはあるだろう」と考えてしまうが、そこを乗り越えて「僕滅運動」に励む。

「自我をなくす」というとむずかしそうだが、これならできるかもしれない、と思える。
ちょっと視点を変えるだけで「なるほど、これも行だよね」と楽しくできそう。


仏教の教えを借りて、楽しく生きていくコツを学べる本。
何だか生きにくいなあ、と思った時に肩の力を抜いて読めます。
■レベル:破 基本的な仏教の解説書を読んでからの方が、より楽しく読める
私のアクション:ピンチになったら「そこがいいんじゃない!」と叫ぶ

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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

*1:何と、お坊さんの前での講演会の依頼もあるそうです