毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「快適最小限」を手に入れる☆☆☆☆

※ [Kindle版] はこちら

ネットで土橋さんの書いた記事を読んでいて、この本の存在を知った。
文具関係のお仕事をしている人が、「モノを少なく」志向というのが新鮮で、読んでみた。

気づきの多い、いい本だった。


◆目次◆
はしがき
第1章 書類、ノート、名刺など紙類の流れをつくる
第2章 デスク環境のミニマリズム
第3章 ミニマリズム的時間管理
第4章 ミニマリズム的プライベートライフ
あとがき

私は「文具好き」というカテゴリをブログにつくるほどの文具マニア*1
文具というのは、小さくていろいろバリエーションがある上に、どんどん新商品が出るジャンル。どうしても増えていって整理するのがむずかしいという意識があるので、土橋さんが「ミニマリズム」と呼ぶ方法を取り入れていることに驚いた。

 机の上には書類が山積み、手帳にはスケジュールがいっぱい、というのはやっぱり窮屈すぎます。それらを適正な分量にすることで、余計なモノやことに意識が行かなくなり、一つひとつのことにしっかりと向き合えるようになりました。次第に余裕が生まれ、その意識はいつしか自分自身へと向けられるようになっていきました。
 ストレスを抱えて過ごしていた以前と比べると、デスクの大きさも、1日24時間という長さだって、変わっていません。変えたのは、「自分自身の考え方」だけです。
 すなわち、それが「ミニマリズム」です(P4)。

きっかけは、自宅でしていた仕事を「レンタルオフィス」でするようになったこと。
時間借りの事務所にはモノを置いておけないので、本当に必要なものだけに絞り込むようになったそうだ。
すると、とても快適だったという。その後ご自分のオフィスを持つようになった時も、あえて狭いスペースにし、厳選した家具やツールだけを置いているとか。
机の上の写真も出ているが、「これで全部?」というくらい少ない。至ってシンプルだ。

……私はこれを「快適最小限」と呼んでいます。本当に必要なツールだけで仕事をしてみる。すると、それはとても心地よいのです(P5)。


読めばわかるが、土橋さんは「スペース(空間)」を大事にすると同時に、「本当に必要な時だけ頭を使う」ことにも注力されている。「無駄に頭を使わない」ための工夫が随所にあり、自分のいるスペースも大事だが、同じくらい頭にもスペースが必要なのだと教えてもらった。

先に読んだ『仕事文具』に、「多機能は使わない。単機能のものをあえて使っている*2」とあり、不思議に感じたのだが、その答も書いてあった。

多機能だと、使う時にその都度「選ぶ」ことが必要になる。使う前にアクションがひとつ余分に必要になり、これを嫌ってのことだそうだ。
これも、「頭を余計に使わない」ことのひとつだと感じた。
多機能のものを使うかどうかは好みの問題だが*3、頭を無駄に使っていないか、余計なアクションをしていないか、見直してみたくなった。


本の内容は、大きく分けて紙(書類)の管理と時間の管理。
“仕事道具をそぎ落とし、本当に必要な機能に絞り込む”という考え方で、時間管理もシンプルな形に落ち着いたという。

スケジュール管理ツールは4つ。

・マンスリーのみの手帳
・TODO全集
・工程表 
 ※企画書、本を1冊書く、連載の管理など、大がかりな仕事の進行状況をチェックする
・時計式TODO管理付せん(P116)

この中で、「TODO全集」と土橋さんが名付けた「ToDoをすべてひとつにまとめた」メモ帳と、「時計式TODO管理付せん」については下のメモにかなりくわしくまとめてあり、土橋さんの記事のリンクも記事の最後に貼っているので、興味のある方はぜひ読んでみてください。


「時計式TODO管理付せん」は土橋さんのオリジナル。実は以前に別の著書で読んだことがあり、自分で適当に作って試してみたが、当時はあまりピンと来なかった。

ところが、「時計式」には大きな理由があったのだ。
それは「1日は24時間、有限である」ということを視覚化するためだという。
リストで書くと、無限に時間がある気がしてどんどん「やるべきこと」が増えてしまう。
それが「時計式」だと、24時間以上は入れられないことがひと目でわかり、全部埋めてもまだタスクが残っていれば、自然にどれかとの「トレードオフ」になるのだ。


私もついリストにやれる以上のタスクを書きまくってしまい、やり残しが発生して凹む、を毎日くり返していたので、改めて「時計式」の付せんを使ってみようと思い、先日購入した(また結果は改めて記事にする予定です)。


「モノを減らして快適に暮らす」というのは世界的な流れになっていると思う。
ただ、そのアプローチはさまざま。
土橋さんの取り組み方は、読んでいるだけですがすがしくなるような気持ちのいいものだった。

そのまま取り入れる必要はないが、「快適最小限」のヒントがきっと見つかるはず。
もっと気持ちよく生活したい人はぜひ読んでみてください。
もちろん、土橋さん愛用の文具もくわしく紹介されているので、文具好きなあなたも楽しめます。
私のアクション:「時計式TODO管理付せん」を使ってみる♪
■レベル:守

<参考>
TODO全集と、土橋さん愛用の「ATOMA PPカバーノート A7」紹介記事
「時計式TODO管理付せん」とその使い方紹介記事

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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

*1:もっと言えばオタクであります

*2:たとえば3色ボールペンなどは使わず、黒なら黒だけのものを使うそうです

*3:齋藤孝先生は、「3色ボールペンの色を切り替える時に、頭も切り替わる」と言われていました