毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

脳の「しくみ」を知ればミスは防げる☆☆☆☆

絶対にミスをしない人の脳の習慣

絶対にミスをしない人の脳の習慣

絶対にミスをしない人の脳の習慣

絶対にミスをしない人の脳の習慣

【2021.2.10UP】

  • ポイント1  「ワーキングメモリ」を使いこなす
  • ポイント2 マジカルナンバー3
  • ポイント3 失敗体験は忘れ、成功体験はくり返し思い出す
仕事でミスが多い自覚があり、当時は「ミスをしない」というタイトルの本に反応していました。
「脳科学でミスが防げる」という言葉に興味を持って読みました。

読書日記を書くにあたって読み直してみましたが、今読んでも素晴らしい本です。


◆目次◆
はじめに
INTRODUCTION 脳は100%ミスをする――ミスをしない脳の基本原則
PART1 入力 「インプット」を変えると集中力が最大化する――ミスをしない入力術
PART2 出力 脳力を引き出せば、仕事の「スピード」と「質」は上がる――ミスをしない出力術
PART3 思考 トップギアの脳は「自己洞察力」で決まる――ミスをしない思考術
PART4 整理 脳の棚卸しでパフォーマンスを上げる――ミスをしない整理術
おわりに
参考文献一覧

こんな本です

「ミスをするのは脳のしくみを知らず、正しい使い方をしていないからだ」という考え方をベースに書かれた本。

「ミスをしやすい」というのはあくまでも「状態」です。…脳科学的根拠に基づいた「脳のパフォーマンス」を最大化させる習慣を身につけることで、誰でも「ミスをしない脳」を作ることができる(P7)

ミスの「4大原因」(P3)

  1. 集中力の低下 脳内物質の低下で、注意力散漫になる
  2. ワーキングメモリの低下 脳内で、記憶を一次的に保存するスペースが容量不足になる
  3. 脳疲労 「うつ病」の一歩手前の状態。ストレス過多な生活を送っている人が陥りやすい
  4. 脳の老化 加齢によるもの。脳が冴える生活習慣で何歳からでも「若々しい脳」は作れる

「4大原因」を根本的に解決するための行動習慣について解説してあります。
どう改善していくのか、具体的な方法も学べます。

ポイント1 「ワーキングメモリ」を使いこなす

ワーキングメモリについて解説した、「レジのたとえ話」がわかりやすい。

レジが2台しかなくて列ができているコンビニと、レジが4台あってスムーズに流れているコンビニ、どちらに入りますか?
そりゃあ、多い方がいいですよね。待たずに支払いができるんですから。


――この「レジの台数」がワーキングメモリです。

ワーキングメモリも多いほど、情報処理のスピードが速くなり、仕事をスピーディーにこなせます。その結果、仕事の流れも速くなり、ミスも少なくなります。
(中略)
脳内で、情報を最初に迎える入り口でもあるワーキングメモリがいっぱいになると…インプット・ミスが起きるのです。「ど忘れ」といったインプット・ミスを防止するためのもっとも重要な対策が、ワーキングメモリを高めること(P59)


ワーキングメモリは通常なら「レジが3台稼働している」状態(と、この本では仮定しています。なぜ「3」なのかはポイント2で)。

普段は「3台」体勢でも、脳疲労の状態になると、「2台」体勢に減ってしまいます。「うつ病」の状態では「1台」体勢となるので、考えが回らず、堂々めぐりばかりするようになる(P62)

絶好調→4台、健康→3台、脳疲労→2台、うつ病→1台。こんなイメージです(P62)

「自分の頭のレジ(=ワーキングメモリ)は、何台稼働しているかな?」と時々意識することが大切。
今の自分の状態を把握し、脳疲労の状態なら疲労回復して3台にする。健康な状態なら4台を目指す。


諸説ありますが、樺沢さんは「ワーキングメモリは増やせる」と考えているそうです。
じゃあ、どうすれば増やせるのか。

ワーキングメモリを鍛える科学的方法9(P70)

  1. 7時間以上の睡眠
  2. やや早足のウォーキングなどといった有酸素運動
  3. 自然の中での運動
  4. 読書
  5. 暗記するなど、意識的に記憶力を使う
  6. 暗算
  7. ボードゲームで認知トレーニング
  8. 料理で「段取り力」をつける
  9. マインドフルネスで「今・この瞬間」に集中する

いろいろありますが、全部は無理でもいくつかなら取り入れられそう。

この本では特に、睡眠、運動、頭を使うことについてくわしく解説があります。

ポイント2 マジカルナンバー3

樺沢さんの本ではくり返し出てくる「3」という数字。
それには理由があります。


以前は「マジカルナンバー7」と言われていましたが、実はそんなに多くないことがわかってきました。

最近の研究では、ワーキングメモリのキャパシティは、「3」前後、と言われています(P61)。

「7」の根拠は電話番号を覚えられるから、だったんですが、実は7つの数字をバラバラに覚えているのではなく、いくつかのまとまりで覚えていることが解明されました。
つまり、「3つにまとめる」が、脳にとって一番やりやすい方法だったんですね。


3なら誰でも覚えられる。
この本では「ワーキングメモリのキャパシティは3」としています。

だから、「樺沢式TODOリスト」も各テーマごとに3つ書く(下のまとめで簡単に触れています)。
「舌切り雀勉強法」もベースは3です。


「舌切り雀勉強法」というのは、欲を出して大きなつづらをもらったらおばあさんは何も得られなかった*1、強欲になってはいけないという昔話「舌切り雀」の教訓をもとに樺沢さんが名づけた勉強法。
agora-web.jp


欲張ると結局何も受け取れないので(「レジに人が一度に押し寄せて大混乱」の状態と思ってください)、「ポイントを3つ絞る」ことを勧めています。
「3つに絞ってそれを確実に自分のものにする」ことが大切。

このブログがポイントを3つにしているのも、実はここから来ています。

ポイント3 失敗体験は忘れ、成功体験はくり返し思い出す

これが、私にとっては一番の収穫でした。

ミスや失敗から、原因と対策を導き出すことができれば、あとは失敗体験とそのときの「辛い」「苦しい」などといった負の感情は、きれいに忘れた方がいい(P227)


大切なのは「負の感情」を何度も思い出さないこと。
失敗をくり返し思い出していると、嫌な記憶が強化され、よけい忘れられなくなってしまいます。

失敗は「反省して忘れる」。成功は噛み締める(P228)
(中略)
「成功体験」の記憶を強化し、「失敗体験」の記憶をあいまいにすることで、不安は減り、自信に満ちあふれた状態になる(P228)

――逆にしていませんでしたか?
私のようにクヨクヨしやすいタイプの人はぜひ心がけましょう。成功した自分の記憶が強化されることで、自己肯定感も上がりそうです。

まとめ

精神科医の樺沢さんが、なぜ「ミス」がテーマの本を書いたのか。

それは、うつ病の初期段階で「ミスが多くなる」から、なのだそうです。
うつ病になる一歩手前の「脳疲労」の段階で自覚が持てれば、うつ病になるのを予防できます。

「質の高い仕事力」と「心と体の健康」の両方を手に入れることが可能になる本。

「大全」シリーズだと、ひとつひとつの情報がどうしても限られます。もっと詳しく知りたい方におすすめ。
ちょっとした心がけでできることばかりです。ぜひ読んで試してみてください。


■樺沢式TODOリストについて
TODOリストはワーキングメモリを空けておくための必須アイテム。
特に、1日のタスクの量が多い方やパニクりやすい方は、「TODOリスト」を使うよう推奨されています。

紙に書いていつでも見られるようにするのが樺沢式。
こちらのインタビューにくわしく載っています。ダウンロードも可能です。
panasonic.jp

私のアクション:樺沢式TODOリストを試す
■レベル:守 読みやすく、とてもわかりやすい本です 


次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら
book.yasuko659.com


関連記事
book.yasuko659.com
book.yasuko659.com
book.yasuko659.com

book.yasuko659.com

*1:つづらの中身はお化け