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【哲学はふだんから役立つ脳と心のストレッチ】
- 哲学の考え方は、あらゆる学問のベースである
◆目次◆
1 AIは考えている?―ロボットは心を持てるのか
2 “心”って、どこにあるんだろう?―科学で説明できない私だけの秘密
3 科学を超えた本当の世界の仕組みって?―世界の見方がひっくり返るとき
4 なぜそれが必ず起こると言えるの?―原因と結果の哲学
5 その責任は誰にあるの?―「知らなかった」ではすまされない責任の倫理学
6 それ、本当に自分で決めたことなの?―責任と自由意志の関係
7 生まれたときから、将来の仕事は決まっていた?―「自分で決めた」は本当なのか
8 なぜルールを守らなきゃいけないの?―ソクラテスが教える社会との約束
9 言いたいことを言って何が悪いの?―「表現の自由」はどこまで許されるのか
10 それ、論破になってませんから!―ズルい議論に負けない3つの思考法
11 “科学こそ絶対”ではない!?―科学の哲学入門
12 なんで便器が芸術なの?―美の正体を哲学する
読んだきっかけ
ツナグ図書館の活動を通じ、ソシム様よりご恵贈いただきました。
ありがとうございます。
こんな本です
著者、星友啓さんはスタンフォード大学・オンラインハイスクール校長を務める方で、専門は哲学。
この中高一貫校の特徴は、一人ひとり違う、きめ細かいカリキュラムが組める点。
なのに、哲学だけは唯一必修科目なのだそうです。
なぜ?と思いますよね。
その理由は、
- ゲームチェンジする力
- 問題解決能力
- 問いを立てる力
- 世界の見方を変える力
これらが、すべて哲学を学ぶことで身につくから。
これからの世の中を生き抜くのに必要な力を培うのが哲学。
その基本的な内容を、わかりやすく教えてくれるのがこの本です。
横書きでフルカラー、絵や図も豊富で飽きずに読めます。
ポイント 哲学の考え方は、あらゆる学問のペースである
この本を読んで驚いたのは、哲学と理系と呼ばれる分野の親和性の高さ。
日本では哲学は文系、科学などは理系ときっぱり分かれているイメージ。
ですが、この本で目についたのが、哲学者の紹介で「数学者・哲学者」など、理系の学問と並立する肩書です。
目次を見ていただければわかりますが、科学はもちろん*1、倫理学、社会のルール=法や権利、さらには美術*2まで関わっています。私達の認識を超える広範囲です。
さらに、「AIは心を持つのか」といった、新しい問いにも哲学は答えてくれます。
どんなテーマであっても、基本的な思考の積み上げ方は同じ。
基本概念となる哲学を学んでおいたほうが、さまざまな場面で理解が速く、深くなることが想像できます。
感想
哲学は古い学問なので、歴史があります。
各時代のさまざまな立場の考え方や主流の移り変わりを、わかりやすく学べます。
この本で興味を持った分野があったら、さらに別の本を読んで掘り下げていくとよさそう。
個人的には、科学は絶対ではない(哲学的な考え方を使えば、「仮説から予測を導き出して、それが実験で確かめられたとしても、それは『誤謬』と同じ形になってしまい、『仮説が100%』正しいとは言えなくなる)というチャプター11が印象的でした。
最近話題の、古典力学と量子力学についても言及されていますが、もう少しくわしく読みたかった。そこだけがやや残念。
とはいえ、「哲学のほとんどの分野をひと通り俯瞰する」という意味では、素晴らしい1冊です。
こんな人にオススメ
この本で挙げられているのは
- 自分で哲学を始めたい中高生や大学生、社会人
- 学校で哲学を教えたい先生方
- 親子で学びたいご家庭
すぐ役に立ちそうです。
レベル
守 広く浅くカバーする入門書です。
私のアクション:論理的思考、特に誤謬を意識してネットニュースなどを読む
哲学は、何かに行き詰まったり、難しい問題に直面したりしたとき、いったん立ち止まって状況を整理し、柔軟な考えで新たな突破口を見つけるヒントをくれます。
— やすこ (@yasuko659) 2025年9月14日
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哲学は、勉強や仕事、人生そのものに活かすことができる学問。
この本を読めば「哲学的に考えるコツ」が見えてきます。 pic.twitter.com/fzhiJzO4r3
※この本のメモはありません
