毎日「ゴキゲン♪」の法則

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ロジカルシンキングがクリエイティブ発想に使える?☆☆☆☆

 

先に読んだ『マッキンゼーのエリートはノートに何を書いているのか』について調べている時にこの本の存在を知った。

著者の書いたロジカルシンキングの本なら、読みやすいかもしれないと思って借りてみた。
さすがは「入社1年目」のタイトルだけあって、入門書としては最適だった。


 

◆目次◆
講義の前に――
オリエンテーション
第1講義 論理思考は難しくない! ロジシンの基礎講義
第2講義 クリティカルに考える 考えを深くするコツ
第3講義 ロジカルに展開する わかりやすく伝える方法
第4講義 クリティカルに発想する それ、いいね
第5講義 クリシン+ロジシンで独創的な飛躍をする
講義のあとに――

ロジカルシンキング」と聞くとフレームワークとか、堅くてむずかしそうなイメージだが、著者の手にかかれば「意外に面白そう」「できそう」なものに見えてくる。

マッキンゼーでは本物の論理思考を「クリティカルに考え、ロジカルに展開する」と定義しているそうだ。略して「クリシン+ロジシン」(クリティカル・シンキング+ロジカル・シンキング)、言い方を変えれば“人とは違う深い考え方を、わかりやすく伝える”ことなのだという。

 

「セクシーで、ぐっとくる」ものを提示すれば、人は「それ、いいね」と言ってくれる。じゃあ、どうすればセクシーな考え方ができ、ぐっととくる伝え方ができるのか。その方法をまとめたのがこの本。

「セクシー」とか「ぐっとくる」というような言葉は、佐藤可士和さんの本によく出てくる表現だ。
あんな風に「課題を整理して、クライアントの本当にやりたいことを提示する」という作業も、基本は「クリ+ロジ」なのだ。そう考えたら、ロジカルシンキングに対する見方も変わりそうだ。

 

一見「シンキング」には関係なさそうな「話の伝え方」もこの本では重要。なぜなら、「それ、いいね」と言ってもらえるよう、自分の考えをしっかり伝えたいからだ。

著者は、もともと直感を重視するタイプだったそうだ。それが、マッキンゼーで鍛えられたことで、クリ+ロジできるようになったという。
そこで、著者のおすすめは「直感の裏づけ」にクリ+ロジを使う、という方法。
説得力のある伝え方をするには、根拠も必要だし、伝わるポイントを押さえなければならない。

 

また、クリティカルな思考の基本姿勢は、「目的は何かを意識し、思考パターンの枠にはまらないよう気をつけながら、常に問い続けること」だという(下のメモにあります)。これは、本質は何なのかを問う『エッセンシャル思考』にもつながっていく。

 

マッキンゼー出身の人の本は、どこか「頭のいい人の書いた文章」特有のとっつきにくさがあるが*1、著者の文章にはそれがなく、とても読みやすいのが特長。
ロジカルシンキングと聞くと眉間にしわが寄ってしまう人は、ぜひ読んでみてください。見方が変わります。
■レベル:守
私のアクション:「論理思考の振り返りノート」を作る

 

以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

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*1:勝間さんはもちろん、ちきりんさんにも感じます…